持病があっても入れる医療保険はどう選ぶ?比較前に知りたいポイントを解説【FP監修】
- 保 険医療保険
持病や既往歴があると、「医療保険には入りにくいのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。ですが、持病があるからといって、必ずしも医療保険に加入できないわけではありません。通常の医療保険でも、健康状態によっては加入できる場合があります。また、特定の病気を保障の対象外にするなど、条件付きで加入できるケースもあります。
通常の医療保険への加入が難しい場合は、告知項目を少なくした「引受基準緩和型医療保険」を検討する方法もあります。ただし、引受基準緩和型なら誰でも加入できるわけではなく、加入条件は保険会社や商品によって異なります。
この記事では、ランキングも参考にしながら、自分に合った医療保険を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。告知・加入条件、入院・手術保障、支払限度日数、支払削減期間、持病の保障範囲、保険料・契約期間の6つの視点から、比較のポイントを確認していきましょう。
【結論ボックス】
引受基準緩和型医療保険を検討する前に確認したい3ステップ
- 通常の医療保険に加入できる可能性を確認する
- 公的医療保険でカバーされない部分を把握する
- 自分に必要な保障に優先順位をつける
この3つを確認しておくことで、必要な保障と保険料のバランスを考えながら、自分に合った医療保険を選びやすくなります。
記事の要点3ポイント
- まずは通常の医療保険から検討する
引受基準緩和型は通常の医療保険より告知項目が少ない傾向がある一方、保険料が高めになる場合があります。まずは通常の医療保険に加入できる可能性を確認しましょう。 - 支払削減期間の有無を確認する
契約後の一定期間、給付金が減額される商品もあります。加入直後の保障にも関わるため、支払削減期間の有無や内容を確認しましょう。 - 入院給付日額と支払限度日数をあわせて考える
入院給付日額だけでなく、給付を受けられる日数の上限も確認しましょう。これらをあわせて確認することで、入院時にどの程度の保障をうけられるのかイメージしやすくなります。
通常の医療保険から引受基準緩和型を検討する
持病がある方が医療保険を検討するときは、加入しやすさだけでなく、保険料や保障内容も含めて選ぶことが大切です。まずは通常の医療保険に加入できる可能性を確認し、難しい場合は引受基準緩和型などを検討しましょう。
タイプ別に見る医療保険の特徴
医療保険には、通常の医療保険、引受基準緩和型医療保険、無選択型(無告知型)医療保険などがあります。それぞれ告知内容や保険料、保障内容に違いがあるため、まずは特徴を比較してみましょう。
| タイプ | 告知内容 | 保険料の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 通常の医療保険 | 健康状態について詳しい告知が必要 | 比較的安め | 条件付きで加入できる場合がある |
| 引受基準緩和型医療保険 | 通常型より告知項目が少ない | 通常型より高め | 持病がある方でも加入を検討しやすい |
| 無選択型(無告知型)医療保険 | 原則として健康状態の告知が不要 | 高くなりやすい | 保障内容が限定される場合もある |
加入しやすさだけで判断すると、必要以上に高い保険料を支払うことになる場合があります。
通常の医療保険に加入できる可能性を確認する
持病があるからといって、通常の医療保険に加入できないとは限りません。保険会社や商品によって引受基準が異なるため、1社で難しい場合でも、別の会社や商品では条件付きで加入できる可能性があります。特定の病気を保障の対象外とするなど、一定の条件が付くケースもあります。
まずは通常の医療保険から検討することで、引受基準緩和型よりも保険料を抑えられる可能性があります。
通常の医療保険が難しい場合は引受基準緩和型を検討する
通常の医療保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型医療保険を検討する方法があります。引受基準緩和型は、通常の医療保険より告知項目が少なく、持病や既往歴がある方でも申し込みやすいのが特徴です。一方で、通常の医療保険より保険料が高めに設定されている商品が一般的です。
また、健康状態の告知を必要としない無選択型(無告知型)医療保険もありますが、保険料や保障内容を確認したうえで、自分にとって必要な保障かどうかを慎重に検討することが大切です。
比較を始める前に自分の状況を整理する
医療保険を比較する前に、まず公的医療保険でどこまでカバーされるのかを確認し、自分で備える必要がある費用や保障を整理しておきましょう。
公的医療保険でカバーされない部分を把握する
日本には公的医療保険制度があり、高額療養費制度を利用することで、医療費の自己負担を抑えられる場合があります。
一方で、差額ベッド代、入院時の食事にかかる自己負担、先進医療の技術料、交通費や日用品など、公的医療保険ではカバーされない費用もあります。
こうした費用のうち、どこまで自分で備える必要があるかを考えてみましょう。
自分に必要な保障に優先順位をつける
公的医療保険でカバーされない範囲を確認したら、自分がどのような費用に備えたいのかを考えます。たとえば、長期入院に備えたい、短期入院でも発生するまとまった費用に備えたい、手術を受けた場合の費用に備えたいなど、重視したいポイントは人によって異なります。
自分が優先したい保障を整理しておくと、自分に合った商品を比較しやすくなります。
告知・加入条件で比較する
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より告知項目が少ない傾向にあります。とはいえ、持病がある方が必ず加入できるわけではないため、申し込み前に加入条件を確認することが大切です。
告知項目と自分の健康状態を確認する
告知項目は保険会社や商品によって異なります。たとえば、
- 最近、入院や手術をすすめられていないか
- 一定期間内に入院や手術を受けていないか
- 所定の病気で治療や投薬を受けていないか
などについて確認されます。「告知項目が少ないから加入できる」と考えるのではなく、自分の健康状態が告知項目に当てはまるかを確認しましょう。また、告知は正確に行うことが大切です。
注:ご自身の健康状態に関する具体的な判断が必要な場合は、医師や保険会社の窓口にご相談ください。
申込可能年齢と選べる保障を確認する
医療保険には、商品ごとに申込可能な年齢が設定されています。また、年齢によって保険料や選択できる保障・特約が異なる場合もあります。
そのため、加入できる年齢かどうかだけでなく、希望する保障を付けられるか、保険料が無理なく続けられるかまで確認して選びましょう。
入院・手術保障で比較する
加入条件を確認して候補を絞ったら、次に保障内容を比較します。特に、入院給付金の受け取り方や支払限度日数、手術・放射線治療の保障内容を確認しましょう。
入院給付日額型と入院一時金型を比較する
入院保障には、入院した日数に応じて給付金を受け取る「入院給付日額型」と、所定の入院をしたときにまとまった給付金を受け取る「入院一時金型」があります。
入院日数に応じて給付を受けたい場合は日額型、短期入院でもまとまった給付を受けたい場合は一時金型が選択肢になります。どちらが合っているかは、入院したときにどのような費用に備えたいかを考えて選びましょう。
給付日額と支払限度日数はあわせて考える
入院給付金には、支払限度日数が設定されている場合があります。たとえば、入院給付日額が5,000円でも、支払限度日数が60日の商品と120日の商品では、受け取れる給付金の上限が異なります。給付日額だけでなく、何日まで給付を受けられるのかも確認しましょう。
手術・放射線治療の給付条件を確認する
手術や放射線治療に対する保障も、商品によって給付条件が異なります。手術給付金については、対象となる手術の種類や給付額、給付回数などを確認しましょう。放射線治療についても、どのような治療が給付対象になるのかを確認しておくことが大切です。
入院保障だけでなく、手術や放射線治療を受けたときにどのような保障が受けられるのかまで確認して比較しましょう。
支払削減期間と持病の保障範囲を確認する
引受基準緩和型医療保険を選ぶ際は、契約後の支払削減期間があるか、加入前からある持病が保障されるかを確認しましょう。
契約直後に給付額が減る「支払削減期間」を確認する
商品によっては、契約後の一定期間、給付額が通常より少なくなる場合があります。たとえば、契約後1年間は給付金が通常の50%になるなど、給付金が通常より減額される商品があります。
加入直後に保障を受ける場合に備えて、支払削減期間の有無や期間、減額される給付内容を確認しておきましょう。
加入前からある持病が保障されるか確認する
引受基準緩和型では、加入前からある持病についても、病気が悪化して入院や手術をした場合などに保障される商品があります。ただし、加入前に医師から入院や手術をすすめられていた場合など、保障の対象外となるケースもあります。
持病があるから保障されないと決めつけず、どのような場合に保障されるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
保険料と契約期間を確認する
医療保険は、保障内容だけでなく、無理なく保険料を払い続けられるかも考えて選ぶことが大切です。
保険料は「受けられる保障」とあわせて考える
保険料が同じくらいでも、商品によって、入院給付金や手術給付金、付けられる特約など、保障内容は異なります。保険料の安さだけで選ぶのではなく、必要な保障がどのくらい受けられるのかを確認して、保険料とのバランスを考えましょう。
終身型か定期型か、払込期間も確認する
医療保険には、一生涯保障が続く「終身型」と、一定期間のみ保障される「定期型」があります。定期型は、更新時に保険料が変わる場合もあるため、更新後の負担も確認しておきましょう。
また、保障が続く期間と保険料を払い込む期間は、必ずしも同じではありません。将来の収入やライフプランを考えながら、保険料を無理なく払い続けられる商品を選びましょう。
ランキングの正しい使い方
医療保険のランキングは、商品を探すときの参考になります。ただし、ランキングの順位だけで加入する商品を決めるのはおすすめできません。
年齢や性別などの自分の条件をもとに、入院給付日額、手術保障、保険期間、保険料の払込期間など、商品ごとの保障内容や条件を比較することが大切です。
また、「保険料を抑えたい」「長期入院に備えたい」「手術への保障を重視したい」など、必要な保障を明確にしておくと、候補を絞り込みやすくなります。
候補が決まったら、最後に契約概要や商品パンフレット、約款などの正式な資料を確認しましょう。給付条件や保障の対象外となるケース、告知内容、支払削減期間などを確認したうえで、自分に合った商品かどうかを判断することが大切です。
まとめ
持病や既往歴がある方でも、医療保険に加入できる可能性があります。引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より告知項目が少ない傾向があり、こうした健康状態の方にとっては選択肢の一つです。
ただし、通常の医療保険でも条件付きで加入できる場合があるため、最初から引受基準緩和型に絞るのではなく、まずは通常の医療保険に加入できるか確認しましょう。
商品を比較するときは、加入条件だけでなく、入院給付金や手術保障、支払限度日数、支払削減期間、持病の保障範囲、保険料、契約期間などを確認することが大切です。
ランキングは商品を探す際の参考として活用し、最後は自分の健康状態や必要な保障、家計に合った商品かどうかを確認したうえで選びましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 持病があっても、通常の医療保険に入れますか?
A. はい、持病があっても通常の医療保険に加入できる場合があります。保険会社や商品によって加入条件が異なるため、1社だけで判断せず、複数の商品を確認してみましょう。
Q2. 支払削減期間とは何ですか?
A. 契約後の一定期間、入院給付金などの給付金が減額される期間のことです。支払削減期間の有無や期間、減額される給付内容は商品によって異なるため、加入前に確認しましょう。
Q3. 加入前からある持病が悪化しても保障されますか?
A. 商品によっては、加入前からある持病が悪化して入院や手術をした場合でも、保障の対象となることがあります。ただし、保障の対象外となる条件が設定されている場合もあるため、どのような場合に給付を受けられるのか確認しておきましょう。詳細は保険会社にご相談ください。
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