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八大疾病特約は必要?三大・七大疾病との違いと向いている人を解説【FP監修】

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医療保険を検討するなかで、「八大疾病特約は七大疾病特約より手厚いの?」「病気が1つ増えるだけなら、本当に必要なの?」と迷っていませんか。
八大疾病特約は、医療保険に付加することで、特定の病気に対する保障を上乗せする特約です。商品によって保障内容は異なりますが、一時金や入院給付金の支払限度日数の延長、保険料払込免除などの保障を受けられる場合があります。
八大疾病特約を検討する際に重要なのは、「七大疾病特約と比べて何が追加されるのか」を確認することです。多くの商品では、七大疾病に膵疾患を加えたものを八大疾病としています。

ただし、「八大疾病」に業界共通の定義はありません。また、追加された病気が他の疾病と同じ条件で保障されるとは限らず、給付内容や給付条件は商品によって異なります。そのため、病気の数だけで判断するのではなく、実際にどのような保障が受けられるのかを確認することが大切です。

この記事では、八大疾病特約の対象となる病気や七大疾病特約との違い、向いている人・向いていない人の特徴、選び方のポイントを解説します。追加の保険料に見合う保障かどうかを判断する参考にしてください。

【結論ボックス】
八大疾病特約は、追加される疾病や保障内容に対して、追加の保険料を負担する必要性があるかを確認して判断することが基本です。

向いている人
•膵疾患など特定の疾病への保障を手厚くしたい人
•長期入院で家計への影響が大きい人
•傷病手当金などの所得保障がない自営業者やフリーランス

向いていない人
•現在の医療保険で保障が足りている人
•追加疾病の給付条件が厳しい人
•保険料負担が見合わない人

比較時の重要ポイント
•対象疾病
•給付条件
•支払限度日数

の3点を確認することが重要です。

記事の要点3ポイント

  • 八大疾病特約は、追加される疾病や保障内容に対して、追加の保険料を負担する必要性があるかで決める
  • 「八大疾病」の名称だけで判断せず、対象疾病・給付条件・支払限度日数を約款で確認する
  • 現在の医療保険での不足を補えるかどうかで必要性を総合的に判断する

八大疾病とは?三大・七大疾病との構成の違い

「八大疾病」に決まった定義はなく、対象となる病気や保障内容は商品によって異なります。一般的には、三大疾病に高血圧性疾患・糖尿病・腎疾患・肝疾患・膵疾患などを加えたものを指しますが、実際の対象疾病や給付条件は商品ごとに異なります。まずは基本的な構成を確認していきましょう。

三大疾病に5つの生活習慣病を加える

代表的な八大疾病は、以下の8つで構成されます。

  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
  • 高血圧性疾患
  • 糖尿病
  • 肝疾患
  • 腎疾患
  • 膵疾患

ただし、八大疾病の定義は保険会社によって異なります。そのため、名称だけで判断せず、対象疾病や給付条件を確認することが大切です。
危険な例として、「肝硬変のみ」を対象とする商品では、脂肪肝や肝炎など肝硬変に該当しない段階では、その疾病給付の対象にならない場合があります。

ただし、医療保険の主契約など別の保障によって入院・手術などが保障される場合もあるため、「治療費が保障されない」と一律に判断するのではなく、どの保障が対象になるのかを確認することが大切です。

このように、同じ「八大疾病」という名称でも、実際の保障範囲は商品によって異なります。名称だけで判断せず、対象疾病や給付条件を約款で確認するようにしましょう。

八大疾病特約が向いている人と向かない人

八大疾病特約の要不要は、対象となる病気の数だけで決まるものではありません。重要なのは、現在の医療保険で不足する保障があるか、そしてその不足を八大疾病特約で補えるかどうかです。まずは、どのような人に向いているのか、また向いていないのかを整理してみましょう。

タイプ 当てはまる状況 検討のポイント
向いている人 ・膵疾患への不安があり、特定の疾病への
保障を手厚くしたい
・長期入院で家計への影響が大きい
・自営業やフリーランスなど傷病手当金などの
所得保障がなく、療養中の収入減少が気になる
給付条件と支払限度日数を確認し、不足を
補えるか検討
向かない人 ・通常の医療保険の保障で足りている
・療養費を貯蓄で賄える
・追加疾病の給付条件が
厳しい
無理に付加せず、必要な
時点で加入を再検討

膵疾患への備えを追加したい人

八大疾病特約では、七大疾病に膵疾患を加えて保障対象とする商品があります。急性膵炎や慢性膵炎は、飲酒や胆石などが発症要因となることがあり、重症化すると入院治療が必要となる場合があります。特に、膵疾患への保障を手厚くしたい人にとっては、保障範囲が広がるメリットがあります。

保障対象の確認がポイント

「膵疾患」と表記されていても、急性膵炎や慢性膵炎など特定の病名に限定される場合があります。また、対象であっても「一定日数以上の入院」など給付条件が厳しく設定されていることがあります。備えたい病気が保障対象に含まれているか、病名と給付条件の両方を約款で確認しておきましょう。

長期入院による家計負担が気になる人

医療保険の入院給付金には、1入院あたりの支払限度日数が設けられており、60日型や120日型などがあります。そのため、限度日数を超える長期入院に不安がある人にとって、八大疾病による入院時に給付日数が延長されたり無制限になったりする保障は、心強い備えとなります。

なかでも脳血管疾患は、後遺症に対するリハビリテーションが必要となることがあり、入院や通院による治療が長期化しやすい病気です。入院が長引けば、差額ベッド代や家族の交通費などの周辺費用も積み重なっていきます。

公的医療保険の高額療養費制度によって、保険診療にかかる自己負担額には所得や年齢などに応じた上限が設けられているほか、差額ベッド代や食事代などは対象外です。そのため、長期療養による家計への影響が気になる人には、八大疾病特約を検討する価値があるでしょう。

傷病手当金のない人

会社員・公務員の場合

健康保険の被保険者であれば、業務外の病気やけがによる療養のため仕事を休み、一定の条件を満たすことで傷病手当金を受け取れます。支給額は一定の計算方法に基づき、おおむね標準報酬日額の3分の2で、最長1年6か月まで支給されるため、療養中の収入減少を補う役割を果たします。

自営業者・フリーランスの場合

国民健康保険には、原則として傷病手当金の制度がありません。ただし、国民健康保険組合や自治体の制度などによっては、独自の給付が設けられている場合があります。その分、医療保険の一時金や入院日数延長による保障がより重要になります。
働けない期間の経済的負担に不安がある人は、八大疾病特約の活用を検討する価値があります。ただし、医療保険だけでなく、就業不能保険や所得補償保険との併用も視野に入れましょう。

三大・七大・八大疾病特約の比較表

特約を選ぶ際は、対象となる病気の数だけで判断しないことが大切です。どの病気が保障されるのかに加え、給付条件や保険料の違いも確認したうえで、自分に合った保障かどうかを検討しましょう。
まずは三大疾病特約・七大疾病特約・八大疾病特約の違いを比較してみましょう。

ポイント 三大疾病特約 七大疾病特約 八大疾病特約
対象となる病気 がん・心疾患・脳血管疾患 三大疾病に4疾病を追加 七大疾病に1疾病を追加
主な保障内容 一時金・保険料払込免除 一時金・入院延長・保険料払込免除 一時金・入院延長・保険料払込免除
(商品による)
保険料の水準 低め 中程度 高め
給付条件の複雑さ シンプル 中程度 複雑(疾病ごとに異なる場合がある)

給付条件が疾病ごとに異なる落とし穴

ここは特に確認しておきたいポイントです。

八大疾病特約であっても、すべての疾病に同じ保障が用意されているとは限りません。一時金が支払われるのは三大疾病のみで、そのほかの疾病は入院給付金の支払日数延長に限られる商品もあります。

疾病 給付条件の例
がん 診断確定で一時金を給付
心疾患・脳血管疾患 所定日数以上の入院または手術時に一時金を給付
糖尿病・肝疾患・腎疾患・膵疾患 所定日数以上の入院時のみ給付

一時金の支払いには厳しい条件がある場合もあります。

例えば、「心疾患と診断確定された場合」では給付されず、「心疾患で7日以上入院した場合」のみ給付対象となる商品もあります。給付事由が「診断確定」なのか「入院要件」なのかによって、受け取れる保障は大きく変わります。

「八大疾病」という名称だけでは、実際にどこまで保障されるのかは分かりません。特約を比較する際は、対象疾病とあわせて、疾病ごとの給付条件も約款で確認しておきましょう。

保険料は1疾病増加分を見積もる

八大疾病特約を検討する際に重要なのは、「追加される疾病への備えのために、いくら保険料を上乗せするのか」という視点です。月額の差は小さく見えても、払込期間全体で見ると無視できない金額になることがあります。

月額差 20年間 30年間 40年間
100円 24,000円 36,000円 48,000円
200円 48,000円 72,000円 96,000円
300円 72,000円 108,000円 144,000円

更新型の場合は、将来の保険料上昇も考慮する必要があります。例えば月額200円の差が、10年後に300円になる可能性もあります。
追加される保障内容、特に給付条件や支払限度日数と保険料のバランスを比較しながら、自分にとって納得できる選択かどうかを判断しましょう。

八大疾病特約を選ぶときの3つの確認ポイント

対象疾病の数だけで特約を選ぶのはおすすめできません。期待どおりの保障を確保するためにも、以下の3つの確認ポイントを押さえておきましょう。

  • ポイント1:何の病気が対象なのか(病名で確認)
  • ポイント2:どのような条件で給付されるのか(給付条件を確認)
  • ポイント3:長期入院にどこまで対応できるのか(支払限度日数を確認)

それぞれを詳しく解説していきます。

ポイント1:追加される病気を病名で確認

七大疾病特約と八大疾病特約の対象疾病を並べ、実際にどの病気が追加されるのかを確かめることが出発点です。商品によっては大動脈瘤などを疾病群に含めたり、疾病の区分をまとめたりしていることがあります。そのため、単純な疾病数だけで判断するのではなく、実際の病名を一つひとつ比較することが欠かせません。

重要なポイント

「膵疾患」と記載されていても、約款上は「急性膵炎のみ」「急性膵炎と慢性膵炎」など、特定の病名に限定される場合があります。また、対象疾病であっても給付条件が設定されていることが少なくありません。

例えば、同じ「膵疾患が対象」と記載されていても、保障される病気や給付条件には違いがあります。

対象となる病気の例

  • 急性膵炎のみ対象
  • 急性膵炎・慢性膵炎が対象

給付条件の例

  • 所定日数以上の入院が必要
  • 所定の治療を受けた場合のみ対象

このように、対象疾病に含まれていても給付条件によっては保障を受けられない場合があります。追加される病気が自分の備えたい範囲と一致しているか、病名で確認したうえで、給付条件も併せてチェックしておきましょう。

ポイント2:疾病ごとの給付条件を確認

病名が保障対象に含まれていても、それだけで給付を受けられるとは限りません。特約を比較する際は、「どの病気が対象か」だけでなく、「どのような条件で給付されるのか」まで確認することが大切です。

疾病 商品A(給付条件) 商品B(給付条件) 給付タイミングの違い
がん 診断確定で一時金100万円 入院14日以上で一時金50万円 Aは診断時点、Bは入院要件あり
糖尿病 30日以上の入院で給付開始 60日以上の入院で給付開始 Bのほうが条件は厳しい
脳血管疾患 診断確定で給付 7日以上の入院で給付 外来治療では対象外になる場合がある

同じ八大疾病の対象であっても、疾病によって給付のハードルは大きく異なります。
こうした違いを把握しないまま加入すると、「保障されると思っていたのに給付対象にならなかった」という事態につながる可能性があります。
対象疾病だけでなく、約款や契約概要に記載された給付条件まで確認し、自分のニーズに合った保障内容になっているかをチェックしましょう。

ポイント3:支払限度日数を確認

八大疾病の入院保障には、入院給付金の支払限度日数を延長するタイプと、対象疾病による入院を無制限で保障するタイプがあります。
同じ「八大疾病入院保障」という名称でも、保障内容は商品によって大きく異なります。

商品 三大疾病 糖尿病・肝疾患・腎疾患 膵疾患 特徴
商品A 無制限 120日 120日 三大疾病は手厚い劇、膵疾患は120日まで
商品B 無制限 無制限 無制限 すべての疾病で無制限。ただし保険料は高め
商品C 180日 60日 60日 保険料は抑えられるが保障は短め

脳血管疾患は特に注意

脳卒中などの脳血管疾患は、後遺症に対するリハビリテーションが必要となることが多く、入院が長期化する傾向があります。
支払限度日数が短い場合、リハビリテーション期間中に給付が終了してしまう可能性もあります。

長期入院への備えを重視する場合は、入院給付金の日額だけでなく、次の3点を確認しておくことが重要です。

  • どの疾病が対象か
  • 何日まで保障されるか
  • 無制限保障の対象になるか

まとめ

八大疾病特約は、三大疾病に糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・腎疾患・膵疾患を加えて保障するタイプなどがあります。

ただし、「八大疾病」に業界共通の定義はありません。七大疾病特約と八大疾病特約では対象疾病の構成が異なる場合があるため、追加される疾病や保障内容を確認したうえで検討することが大切です。

検討する際は、「その備えに、追加の保険料を払う価値があるか」という視点で考えると整理しやすいでしょう。

八大疾病特約の検討が向いている人

  • 膵疾患など特定の疾病への保障を上乗せしたい人
  • 長期入院による家計への影響が大きい人
  • 傷病手当金のない自営業者・フリーランス

八大疾病特約の必要性が低い人

  • 現在加入している医療保険で必要な保障を確保できている人
  • 追加される疾病の給付条件が厳しい人
  • 保険料負担が見合わない人

特約比較時に確認したい3つのポイント

  • 対象疾病
    七大疾病から八大疾病になることで何が追加されるのか、病名で確認する
  • 給付条件
    診断確定で給付されるのか、入院要件が必要なのかを確認する
  • 支払限度日数
    疾病ごとに何日まで保障されるのかを確認する

加入前には契約概要や約款に必ず目を通し、現在の保障との重複や不足がないかも併せてチェックしておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 七大疾病特約と八大疾病特約、どちらを選ぶべきですか?

A. 疾病数だけで選ぶのではなく、対象疾病や給付条件を比較して判断しましょう。
膵疾患への備えが必要であれば八大疾病特約、必要性が低ければ七大疾病特約でも十分な場合があります。また、追加の保険料に見合う保障内容かどうかも確認することが大切です。

Q2. 八大疾病特約がないと、これらの病気は保障されませんか?

A. いいえ。
通常の医療保険に加入していれば、八大疾病に含まれる病気であっても、入院or手術をした場合は給付の対象となるのが一般的です。八大疾病特約は、入院給付金の支払限度日数の延長や一時金、保険料払込免除などの保障を上乗せするための特約です。
そのため、必要性を判断する際は、「病気が保障されるか」ではなく、「追加の保障が必要か」という視点で考えるとよいでしょう。

Q3. 八大疾病特約は途中で外せますか?

A. 多くの商品では、主契約を継続したまま八大疾病特約だけを解約できます。
ただし、商品によって取扱いは異なるため、事前の確認が必要です。解約後に特約を再度付加する際は、改めて健康状態の告知や審査が必要になる場合もあります。
解約を検討する際は、保険料負担の軽減だけでなく、保障が減る影響も確認しましょう。実際の取扱いは契約内容によって異なるため、保険会社や保険代理店へ相談したうえで判断することをおすすめします。

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