【FP監修】30代からの健康診断は重要!女性が注意するべきポイントとは
- 女 性

会社で健康診断を受けている人は多いと思いますが、専業主婦やパート・アルバイト、フリーランスの人はどうすればいいのでしょうか? 健康診断によって初めて病気が見つかることもあるので、自主的に健康診断を受けることが重要です。ここでは、特に30代の女性が注意するべきポイントについてご紹介します。
30代女性が注意したい症状は?
女性特有の症状は数多くありますが、女性ホルモンの減少や貧血などに注意が必要です。
婦人科系疾患に注意
女性特有の疾患の中には、30代を境に増加する傾向が見られるものもあります。
具体的には「月経困難症」や「がん」などが挙げられます。
・子宮内膜症
・子宮筋腫
・乳がん
・子宮頸がん
「子宮内膜症」や「子宮筋腫」は、月経困難症のひとつです。
なかでも子宮内膜症は、長い年月にわたってがん化するケースも見られるため、早期発見が重要だと言われています。
貧血にも注意
鉄欠乏性貧血も注意したい症状のひとつです。厚生労働省の調査によると、「月経のある20代~40代の女性の約65%」が鉄欠乏性貧血またはかくれ貧血と報告されています。女性は月経や妊娠・出産、授乳などで多くの鉄分を必要とします。鉄分が不足してしまうと、酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンが減少し、疲れやすくなる、息切れしやすくなる、といった症状が現れるのです。
※別記事「乳がんの早期発見はセルフチェックで!」もご覧ください。
専業主婦が受けやすい健康診断は?
厚生労働省の調査によると、20~49歳の専業主婦における健康診断の未受診率は50.9%という結果が出ています。就業中の女性と比べると、やはり受診率が低いようです。
企業に勤めている人は、労働安全衛生法第66条に基づき、健康診断が義務化されています。しかし専業主婦の場合、義務となっている健康診断はありません。
では、専業主婦の場合、どのように健康診断健診を受ければいいのでしょうか?
主に3種類の受診方法があります。
1.主婦健診
主婦健診は、加入している保険協会・組合等で主婦健診を実施している場合に利用できます(健診名称は異なる場合があります)。条件はさまざまですが、無料や少ない負担額で受けられる場合もあります。申し込みをして、送られてくる受診票に記載されている日時と受診会場を確認して受診します。
2.自治体の健診・検診
自治体が実施する健康診断も、自己負担額が抑えられる傾向にあります。なかでも「がん検診」は国が推進していることもあり、ほとんどの市区町村で無料または少ない自己負担額で受けることができます。30代の女性では、子宮頸がん検診が該当します。まずは自分が住んでいる地域でどんな健診・検診があるのかチェックしてみましょう。
3.病院で受ける健康診断・人間ドック
健康診断や人間ドックを実施している病院で受診することも可能です。主婦健診や自治体の健診・検診は助成が受けられるのが一般的ですが、こちらは自費になります。
自治体によっては健康診断や人間ドックにかかる費用に対する助成制度を設けていることもあるので、あわせてチェックしておきましょう。
病院によって、健康診断や人間ドックの検査項目はさまざまで、費用も異なります。なかには女性特有の病気に特化した検査項目をまとめてコースにして予約を受け付けている病院もあります。詳細は医療機関に確認してみましょう。
※詳しくは、別記事「30代ではまだ早い?人間ドックが必要なのはこんな人!」もご覧ください。
早めの健診・検診でさまざまなリスクが回避できる!
自分から健康診断を受けて病気を早期発見できれば、治療の時間が短くなる場合もあります。
結果的に医療費が軽減することも
定期的な健診・検診は、家計のリスク管理にもつながります。万が一病気が重症化し、入院や高額な治療が必要になると、医療費だけでなく、仕事や家事ができなくなることによる家計の負担も重くなるでしょう。
自治体の助成制度などを最大限活用しつつ、定期的に健診・検診を受けることも大切ではないでしょうか。
妊娠中の検査と健診・検診は異なる
「妊娠中や産後にたくさん検査をしたから、しばらくは大丈夫」と考える人もいるかもしれません。しかし、定期健診・検診と妊娠中の検査は内容が異なる部分もあります。妊娠中の検査で問題がなくても、詳しく調べると病気が見つかる可能性もありますので注意しましょう。
健康を守るために専業主婦も健康診断を受けよう!!
健康診断を定期的に受けることは、健康な体を維持するために重要です。異常が見つかったとしても、早期発見できれば病気になる前に対処できる可能性が高まります。安心を得るためにも、ぜひ健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。
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- 参考 :
- 女性の就業状況と健康診断の受診抑制・健康格差 研究分担者 佐々木一郎(同志社大学商学部)|厚生労働科学研究成果データベース
- 貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう| e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 貧血・かくれ貧血 | 女性特有の健康課題 | 働く女性の心とからだの応援サイト
- 女性特有のがん | 女性特有の健康課題 | 働く女性の心とからだの応援サイト
- 生理中の不調 - 月経困難症|生理痛と女性のからだの悩みに関する総合情報サイト「生理のミカタ」
- がん検診推進事業について|厚生労働省
- 人間ドック・健康診断|丸の内クリニック
- 女性専門健診メニュー|東京ミッドタウンクリニック
承認番号:24-DS-059(2027/11/8)
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