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【FP監修】<毎年10月はピンクリボン運動強化月間>乳がん早期発見のカギは検診とセルフチェック!


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女性の代表的な「がん」といえば、「乳がん」を想像される方も多いのではないでしょうか。女性のがんの中では最も罹患者数が多いがんになります。
一生のうち、乳がんに罹る女性は11人に1人、また、乳がんは早期に発見できると90%以上の人が治る病気とも言われています。

乳がんは増加しているの?

国立がん研究センターの最新のがん統計を参考に、罹患率・死亡率を見てみると下表のようになっています。

1985年から2015年にかけて罹患率、死亡率ともに増加傾向にあります。
ではなぜ乳がんは増加傾向にあるのでしょうか?
(出典 罹患率:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))、死亡率:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計))

乳がんが増加した理由は?

乳がんが増加している要因として考えられているのが「食生活の変化」「未婚・晩婚化」などです。

乳がんの発症には女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関係しており、この分泌量が多い期間が長いほど乳がん発生のリスクが高くなると言われています。生理期間中はエストロゲンが多く分泌されています。そのため、女性の一生のうちで生理のある期間が長いほど乳がんにかかりやすいといえます。

日本人の食生活が欧米化してきたことにより、栄養状態が良くなり、成長がはやくなってきた結果、初経が低年齢化し、閉経年齢が遅くなってきています。このことが生理期間の長期化につながり、乳がんに罹る要因にもなっています。

また、女性の社会進出に伴い、未婚化・晩婚化が進み、出産・授乳未経験者や初産年齢の高い人が増加したことも乳がん罹患リスクを高める要因にもなっています。

さらに飲酒習慣がある、肥満傾向、運動不足、一親等以内に乳がん罹患者がいるなどの場合も、乳がんに罹るリスクが高いともいわれています。

乳がんを完全に予防することはできませんが、発症リスクを高める行動を減らすことはできます。

  • 脂肪の多い食事を避ける、適量な飲酒、たばこを吸わない
  • 豆腐や納豆などの大豆食品やイソフラボンをバランスよく摂取する

【参考】日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」

ここまでで、現代社会を生きる女性にとって、乳がんは決して他人事ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか?

乳がんは、特に40歳代後半~60歳代後半の罹患率が高い傾向にありますが、20歳代でも発症のリスクはあります。

【出典】国立がん研究センターがん情報サービス

ここまで読んで、「私は大丈夫かな…?」と不安を感じている人もいるかもしれません。
乳がんは早期発見しやすく、また、早期に発見し治療することで治癒する可能性の高いがんと言われています。しこりが2センチ以下の場合、転移がない状態であれば約90%の人が完治すると言われています。
では、しこりが小さいうちに乳がんを"早期発見"するためには、どうしたらよいのでしょうか?

「乳房の変化に気を付けて生活!」ブレスト・アウェアネスを習慣にしよう

ブレスト・アウェアネスとは、乳房を意識する生活習慣を指します。日頃から自分の乳房の状態に関心を持って生活することで、乳がんの早期発見につながります。
以下の4つのポイントを実践してみましょう。

  1. 自分の乳房の状態を知る
  2. 乳房の変化に気をつける
  3. 変化に気づいたらすぐ医師に相談する
  4. 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける

【出典】笠原 善郎(福井県済生会病院 乳腺外科).乳がん検診の適切な情報提供に関する研究.厚生労働科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業.令和2年度総括研究報告書(厚生労働科学研究成果データベース)

自分で注意を払える検診とセルフチェックについて、説明をしていきます。

乳がん検診を受けよう!

乳がん検診を受けるには、大きく2つの方法が考えられます。

  • お住まいの自治体のがん検診に行く
  • 職場の健康診断で併せてがん検診を受ける

職場の健康診断を受けている場合、対象の年齢になる年に案内が届きます。案内に従って乳がん検診を受けましょう。働いていないなど、職場で健康診断を受ける機会がない場合は、お住まいの自治体の乳がん検診を受けましょう。自治体によって費用は異なります。

乳がん検診を受ける際、検査方法が複数ありどれを選んでいいのか分からないという方も多いはず。各検査方法の特徴を確認しましょう。

マンモグラフィ検査

乳房のX線検査のこと。撮影装置を使い、がんなどの異常があると、しこりの影や白い粒が写ります。触っても分からないような小さながんを発見するのに威力を発揮します。検査時間は10〜15分程度。

ただし、乳腺の濃度に影響を受けるため、濃度が密な人(40歳代)はがんが分かりにくいと言われています。

2004年度以降、40歳以上は原則としてマンモグラフィ検査による検診が行われています。

超音波(エコー)検査

乳房に超音波をあてて、異常の有無を検査する方法のこと。放射線を使わないので、妊娠中でも安心して受けられます。また、乳腺の濃度に影響を受けないので、乳腺が密な人にも適した検査方法です。検査時間は10分前後になります。

視触診

乳房を見て触って検査する方法のこと。

セルフチェックってどうすればいいの?

自分の乳房の状態を確認するために、月1回、セルフチェックを行うようにしましょう。
生理終了後から4〜5日後くらいがおすすめです。生理不順であったり、閉経している場合には、毎月決まった日にチェックできるといいですね。

まとめ

乳がんは早期に発見できれば、治る確率が高い病気です。早期発見のためには、定期的な検診と月1回のセルフチェックが大切です。
「自分は大丈夫!」などと思わずに、日頃から自分の乳房の状態を確認しておく習慣をつけたいものですね。

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