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【FP監修】ガソリン代の計算方法は?走行距離における目安や計算方法を解説

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日常生活の中で、移動にかかるガソリン代は意外と大きな出費ですよね。「通勤に毎日どれくらいかかっているのか」「週末に遠出するときのガソリン代はどのくらい?」など、走行距離とガソリン代の関係を把握しておきたいと考える方は少なくありません。
そこで本記事では、走行距離によるガソリン代の目安や計算方法を解説します。
単純に燃費を調べるだけでなく、車のメンテナンスや運転スタイルを見直すなどの工夫を加えることで、ガソリン代の節約や家計管理に役立つはずです。
この記事を読めば、ガソリン代を把握しやすくなり、毎日の生活費やお出かけの予算も組み立てやすくなるでしょう。

目次

読了時間:約6分

ガソリン代と走行距離の関係とは?

日常的な買い物から通勤、さらには旅行や帰省など、車を使う場面は多岐にわたります。走行距離が増えればガソリン代がかさむイメージがありますが、実際には短距離移動でも燃費が悪化するケースがあるなど、一概に「距離が長いほどガソリン代が高くなる」とは言い切れません。
燃費やガソリン単価はもちろん、車種やエンジンタイプ、走行環境、メンテナンス状況など複数の要素が関係しており、走行距離とガソリン代の目安をしっかり把握することで、家計管理や移動計画がスムーズになるでしょう。

走行距離がガソリン代に与える影響

移動距離が長ければ、その分ガソリン消費量が増えやすいのは事実です。一方で、短い距離をこまめに走る場合はエンジンが温まりにくく、燃費が悪くなる傾向があります。
市街地では信号や渋滞が多く、止まったり動いたりを繰り返すため、思っていたよりもガソリンを消費する場合もあるでしょう。
長距離の場合は高速道路を使うと燃費が比較的安定する反面、高速料金やサービスエリア利用などの追加コストが発生します。こうした違いを理解することで、距離だけに注目せず、トータルの移動コストを考慮できるようになります。

燃費とガソリン単価の基本を押さえよう

ガソリン代を語るうえで重要なのが「燃費(1リットルあたり何キロ走れるか)」と「ガソリン単価(1リットルあたりいくらか)」です。
燃費は車の型式や運転スタイルによって異なり、同じ距離でも消費量が変わるため、人によって家計への影響はさまざまです。ガソリン単価は原油価格や為替レートなどによって変動し、2025年春(4月~5月)時点では、全国平均でリッター当たり約185円となっています。日々のニュースやガソリンスタンドの価格表をこまめにチェックすることが大切です。

走行距離別に見るガソリン代の目安

移動シーンは大きく短距離・中距離・長距離に分けられ、走行距離に応じてガソリン代の目安も違ってきます。
自分の利用頻度や目的に応じて、どの程度の費用がかかりそうかイメージを持っておくと家計管理に役立ちます。

短距離移動:日常の買い物や通勤にかかる目安

片道10キロ以内の移動を主とするケースでは、エンジンが温まる前に停止してしまうことが多いため、カタログ燃費よりも実際の燃費が下がりがちです。
市街地の渋滞や信号が多いエリアほど、ストップ&ゴーが頻繁になるためガソリン消費量が意外と増えることもあります。近距離だからこそ安心せず、毎月のガソリン代は余裕を持って見積もるようにしましょう。

中距離移動:休日のお出かけの目安

30〜50キロ程度のドライブを想定すると、エンジンが安定稼働する時間が確保されるため、短距離よりも燃費は安定しやすいです。ただし、交通量の多い一般道路では渋滞が起こりやすく、燃費が大きく低下することもあります。
出発時間を工夫して混雑を避けるなど、運転前の下準備で余計なガソリン浪費を防ぐ意識を持つと、家計への負担を減らしやすくなります。

長距離移動:旅行や帰省にかかる目安

100キロ以上の走行を想定する場合は、高速道路を利用することが多くなります。一定速度で走りやすい高速道路では燃費が向上する車種もあるため、単純に「距離が長いから高額になる」とは限りません。
一方で高速料金やサービスエリアでの飲食や買い物など別途費用が発生するため、長距離移動はガソリン代だけでなくトータルの移動コストを考えることが肝要です。

ガソリン代を正確に知るための計算方法

走行距離に応じた費用を事前に知るには、燃費とガソリン単価の把握が不可欠です。
実際のデータをもとに計算式を当てはめると、より正確な目安が出せます。

燃費を把握するための手順

手軽な方法として広く知られているのが「満タン法」です。以下の手順で実測の燃費をチェックします。

  1. ガソリンを満タンに入れた際、オドメーター(走行距離計)の数字をメモする
  2. 次回給油時に再度満タンにし、給油量と走行距離の差を確認する
  3. 走行距離を給油量で割ることで、実際の燃費が求められる

車載モニターやアプリを活用して燃費を管理する方法も便利ですが、誤差が出ることもあるため、定期的に実測を行うと精度が高まります。

ガソリン価格と走行距離からの計算式

ガソリン代の目安を計算する際は「走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価」が基本式です。燃費が12km/Lの車で200キロ走る場合は「200 ÷ 12 × ガソリン単価」で概算を出せます。
エアコンの使用具合や坂道の有無など、実際にはさまざまな要因で燃費が変わるため、少し余裕をみておくのが現実的です。

具体的なシミュレーションと比較チェックポイント

複数の車を所有している家庭なら、車種ごとの燃費差や使用するガソリンの種類を考慮して、どちらで移動するのが得策かを判断するといいでしょう。
頻繁に長距離を走るなら燃費の良い車を主に使う、荷物が多い遠出ならトータル費用を優先して広い車を使うなど、家族の予定や目的に応じた選択が家計の効率化につながります。

ガソリン代を節約するコツ

走行距離だけでなく、運転スタイルやメンテナンス、さらには他の交通手段との比較など、さまざまな視点で工夫することで、ガソリン代を抑えられる可能性があります。

ここからは、ガソリン代を節約するコツとして、以下の3点を紹介します。

  • ・運転スタイルを見直して燃費を上げる
  • ・メンテナンスや給油タイミングを工夫する
  • ・補助金や割引制度を活用する

それぞれ順番に解説していきます。

運転スタイルを見直して燃費を上げる

急発進や急ブレーキを避ける「エコドライブ」は、燃費改善に直結しやすい取り組みです。緩やかな加速・減速を意識し、できるだけ定速走行を保つとガソリンの消費を抑えられます。信号の変化を予測して早めにアクセルをオフにするだけでも違いが出るでしょう。
また、エアコンの温度設定を見直すなど、小さな工夫を積み重ねることで効果を高めることができます。

メンテナンスや給油タイミングを工夫する

車のメンテナンスは燃費に大きく影響します。タイヤの空気圧が低下していると転がり抵抗が増え、燃費が悪化しやすくなります。エンジンオイルの汚れや劣化も燃費に影響を与えるため、定期的な交換を意識しましょう。
ガソリンスタンドの価格は曜日やキャンペーンによって変わることがあるため、安いタイミングを狙って給油する工夫も効果的です。

補助金や割引制度を活用する

ガソリンスタンドや保険会社、クレジットカード会社などが提供する割引サービスやポイント還元を活用すれば、実質的なガソリン代を抑えられる可能性があります。一部の自治体では、独自に燃料費をサポートする施策を行っている例もあるため、住んでいる地域やよく使うスタンドの情報などをこまめに調べると良いでしょう。
給油に限らず、定期点検やエコカー関連の減税制度と合わせて、トータルコストを下げる方法を探すのがおすすめです。

車種やエンジンタイプによる燃費の違い

ガソリン代は「どの車に乗るか」によっても大きく変わるため、車種やエンジンタイプ別の特徴を押さえておくと、走行距離に合わせたコストを計算しやすくなります。

ガソリン車・ハイブリッド車・ディーゼル車

ガソリン車は比較的車両価格が安く、維持費の面でバランスが取りやすいですが、燃費性能ではハイブリッド車に劣ることがあります。
ハイブリッド車は燃費が優れる反面、購入時の本体価格がやや高めになりがちです。
ディーゼル車は燃費が良い傾向にあり、軽油はガソリンよりも安価なため、長距離を走る人にとってはメリットが大きいとされます。しかし、ディーゼル特有のメンテナンス要件もあるため、車検や整備にかかる費用の差も考慮が必要です。

軽自動車と普通車の燃費・維持費比較

軽自動車は排気量が小さく燃費も良好なことが多いため、同じ走行距離でもガソリン代が比較的抑えられます。
また、自動車税や保険料などの維持費も安く、総合的なコストメリットが高い傾向です。

一方、普通車はエンジン出力が高く積載量にも余裕があるため、長距離や荷物の多い移動にも向いています。利用目的や使用頻度に合わせて選ぶことで、走行距離とガソリン代のバランスを最適化できるでしょう。

走行環境による燃費の変化

同じ車種でも、どんな道を走るかによって燃費は変わります。
都市部や郊外、高速道路や山道など、それぞれの環境に応じた燃費の違いに注意が必要です。

都市部で想定される燃費悪化要因

信号や交差点が多い都市部では、頻繁な加減速で燃費が悪化しやすくなります。さらに渋滞が発生しやすい通勤時間帯などはアイドリング状態が長く続くこともあり、結果的にガソリンの消費量が増加するケースが目立ちます。短距離移動だからといって安く済むと思わず、やや多めに予算を見積もっておくと家計管理で慌てずに済むでしょう。

高速道路や山道で気をつけたいポイント

高速道路は一定速度で走りやすく燃費が良くなる傾向にありますが、高速料金という別の出費があります。山道を走る場合は上り坂や下り坂が多く、エンジンやブレーキへの負荷が増えるので、燃費が大きく変動することがあるでしょう。
レジャーで山岳地帯へ行く際は、走行距離だけでなくこうした地形要因による燃費悪化も考慮するのが賢明です。

メンテナンスや消耗品によるコスト変動

ガソリン代だけを意識しても、クルマ全体の維持費を把握しなければ総出費の増減を捉えにくい場合があります。
エンジンオイルやタイヤなどの消耗品は、定期的に交換や点検が必要です。

オイル交換やタイヤ管理の重要性

エンジンオイルが劣化すると、燃焼効率が下がって燃費が悪くなる恐れがあります。タイヤも空気圧だけでなく、摩耗が進むほどロードノイズの増大や転がり抵抗の増加によって燃費に影響が出ることがあります。
適切なメンテナンスは、結果的にガソリン代の節約や車の安全性向上にもつながるため、面倒でも定期点検を欠かさないようにしましょう。

維持費をトータルで考える視点

ガソリン代はあくまでも車にかかる費用の一部であり、自動車保険、駐車場代、車検費用なども含めたトータル維持費を考えることが重要です。走行距離が多い方は、燃費性能に優れた車を使う方が長期的に見ると費用を抑えられる場合もあります。長い目で見たときに、どの部分にコストがかかるかを把握し、バランスよく管理することで、最適な維持・運用がしやすくなります。

移動コスト全般を考慮する大切さ

ガソリン代と走行距離の関係を把握するだけでなく、他の交通手段との比較やカーシェアなどの活用を検討することで、移動コストをより効率的に管理できます。

公共交通機関やカーシェアとの比較

ガソリン代は安いと感じても、高速料金や駐車場代がかさむのであれば、電車やバスで移動したほうが結果的に節約になることがあります。最近はカーシェアやレンタカーも利用しやすくなっており、あまり車を使わない人なら所有よりも借りる方がコストを抑えられるケースもあるでしょう。
使い方に応じて、最適な移動手段を選ぶ視点が大切です。

長距離移動時の交通手段を再検討する

旅行や帰省で数百キロ単位の移動を行う場合、飛行機や新幹線を使った方が割安になる可能性もあります。荷物の多さや到着地での移動手段など、トータルでの利便性を踏まえて比較検討することで、最も費用対効果の高い選択ができるでしょう。ガソリン代だけでなく、宿泊費や食事代なども含め、全体の出費バランスを考えるのがポイントです。

月ごと・年間でのガソリン代を管理する方法

1回あたりの費用ではなく、月単位・年単位でガソリン代を管理すると、走行距離との関係をより客観的に把握しやすくなります。
家計簿アプリやスプレッドシートなどを活用することで、費用の推移をビジュアル化できます。

家計管理やアプリの活用例

スマートフォン向けの家計簿アプリのなかには、給油ごとに走行距離と支払った金額を入力し、月間・年間の合計ガソリン代をグラフ化してくれる機能もあります。定期的に記録を続けていくと、走行距離が増える時期や減る時期などが見えてきます。無理なく節約できるポイントを探すうえでも、数字の可視化は大いに役立つでしょう。

ガソリン代とその他の維持費の一体管理

駐車場代や自動車保険料などを含め、車に関わる費用を一括で管理する方法もおすすめです。毎月の出費を一覧で見られるようにしておけば、今どれだけコストが増減しているのかが直感的に分かります。
家計全体を見直す際にも、車にかけている費用が適切かどうか判断しやすくなるはずです。

まとめ

走行距離とガソリン代の関係は、単に距離が長いから高額になる、短いから安く済むという単純なものではありません。
エンジンが温まりきらないまま停止を繰り返す短距離移動では燃費が落ち、一定速度を維持できる高速走行の長距離移動では燃費が向上しやすいなど、状況によって大きく変化します。
車種やエンジンタイプ、走行環境、メンテナンス状態も燃費に影響するため、ガソリン代の目安を把握するには総合的な視点が必要です。月ごと・年ごとにガソリン代を記録し、必要に応じてカーシェアや公共交通機関との比較を行うなど、移動コスト全般を管理する意識を持つと、家計のムダを減らせる可能性があります。
最適な移動手段や車種を選択し、定期的なメンテナンスを心がければ、距離の割にガソリン代がかさむといった悩みから解放されるはずです。
実情に合った情報を集めて、より快適で経済的なカーライフを目指してみてください。

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