【FP監修】テレビCMで目にするダイレクト型自動車保険。注意点はある?
- 保 険自動車保険

テレビCMやインターネット広告などでダイレクト型自動車保険をご覧になったことがありますか?保険料が抑えられることや、インターネットなどから簡単に問合せできることが伝えられており、自動車保険の保険料を負担に感じている人には魅力的に映るかもしれません。
一方で、ダイレクト型自動車保険は代理店が介入しない分、加入時のサポートや事故にあった時の対応力に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ダイレクト型自動車保険の特徴と、加入時の注意点などを解説していきます。
・ダイレクト型自動車保険は契約者が比較検討し、申込む保険
・代理店型よりダイレクト型の方が保険料が安い傾向にある
・補償内容は代理店型と変わらない
・ダイレクト型自動車保険に加入するには、一定の自動車保険の知識が必要
- ダイレクト型自動車保険とは?
- ダイレクト型自動車保険のメリット
- ダイレクト型自動車保険の注意点
- ダイレクト型自動車保険に加入するときのポイント
- ダイレクト型自動車保険に興味のある人は、見積もりで比較を
読了時間:約4分
ダイレクト型自動車保険とは?
ダイレクト型自動車保険の特徴と、代理店を介して加入する「代理店型」との違いを確認しておきましょう。
ダイレクト型自動車保険の特徴
ダイレクト型自動車保険は、加入希望者自身が電話やインターネットなどから申込む自動車保険で、「通販型」と呼ばれることもあります。保険の契約や、事故の連絡などに代理店を介さないため、同じ補償内容であれば保険料が抑えられるのが一般的です。そのため、インターネット検索に苦手意識が無く、保険料を抑えたい人に興味を持たれる傾向にあります。
なお、補償内容自体に代理店型との大きな違いはなく、「対人賠償」・「対物賠償」・「車両保険」・「人身障害」などの補償があります。また、必要に応じて特約を付けることもでき、例えば自転車事故の補償がある「日常生活賠償特約」などの特約もあります。なお、特約は保険会社によって名称や補償内容が異なりますので、契約前にしっかり確認することが大切です。
代理店型自動車保険との違い
ダイレクト型自動車保険と、代理店型自動車保険では、保険加入時や事故にあったときの窓口に違いがあります。ダイレクト型では契約者が保険会社と直接やり取りしますが、代理店型の場合は基本的に代理店が窓口になります。問い合わせ先が違うことで、次の表のような仕組みの違いがあります。
ダイレクト型 | 代理店型 | |
---|---|---|
保険加入時 | 加入希望者がインターネットなどで比較検討し、 保険会社へ直接申込む。 |
代理店窓口や指定場所で担当者の説明を 受けながら申込む。 |
不明点などの 問い合わせ |
保険会社の問い合わせ窓口へメールやチャットで 問い合わせ |
代理店に問い合わせ。問い合わせ方法は 代理店による。 |
事故時の連絡先 | 保険会社の事故対応窓口 | 代理店 |
保険料の比較 | 比較的抑えられる | 比較的高め |
FPサテライト(株)調べ
ダイレクト型自動車保険のメリット
ダイレクト型自動車保険のメリットは、同じ補償内容であれば一般的に代理店型より保険料が抑えられることです。なお、気になる保険商品を好きなだけ比較検討できますので、補償内容や保険料に納得した保険を選べます。
また、インターネットで情報収集や加入申込を行いますので、自分の好きな時間に保険の申込や問い合わせをすることができます。質問の返答が届くのは保険会社の問い合わせ窓口が開いている時間になることもありますが、質問を送ったり返答を確認したりするのは、空いている時間に行うことができます。
ダイレクト型自動車保険の注意点
ダイレクト型自動車保険は、加入希望者が契約する保険を選ぶため、次のような注意点があります。
保険選択に時間と手間がかかる
代理店型では担当者が希望に近い商品をピックアップしてくれますが、ダイレクト型では加入希望者が様々な保険会社の商品から探さなくてはなりません。そのため、保険を探したり、比較したりする時間や手間がかかります。
自動車保険の一定の知識が必要
ダイレクト型自動車保険では、加入する保険や、申込む補償内容を契約者が決めなければなりません。自分が欲しい補償と申込内容が合っているのか、契約者自身が確認しなければならないのです。そのため、保険の案内や解説が理解できる程度の知識がないと契約が難しいかもしれません。
自動更新特約のある保険から乗り換える場合、契約中の保険会社に連絡が必要
ダイレクト型・代理店型に限らず、契約中の自動車保険に自動更新特約が付帯されている場合、契約中の保険会社に解約の連絡が必要です。この連絡をしないと、同じような保険を契約する「重複契約」になってしまいます。代理店型であれば、担当者から注意があるかもしれませんが、ダイレクト型では自分で判断しなければなりません。重複契約を避けるため、しっかりと確認しておきましょう。
ダイレクト型自動車保険に加入するときのポイント
ダイレクト型自動車保険に興味あるものの、補償の選び方や加入時に必要なものが分からないという人もいるかもしれません。この章では、補償の決め方のポイントや、加入時に必要な情報を解説します。
必要な補償を決めるポイント
保険は補償を手厚くすると安心感は増しますが、保険料も高くなっていきます。安心感と保険料のバランスをとりながら検討していきましょう。ここでは、加入時に選択できる補償内容の一例と、その検討するポイントを紹介いたします。
補償対象の例 | 検討するポイント | |
---|---|---|
車両保険 | 事故や盗難などによる故障の修理や買い替え費用 | 代理店窓口や指定場所で担当者の説明を受けながら申込む。補償を付けずに保険料を安くする、比較的保険料が安い補償内容を絞った「エコノミー型」を検討する、自費負担額を設定する、などの選択肢がある。 |
人身傷害・搭乗者損害 | 運転者や搭乗者のケガの治療費や、休業時の収入補償など | 実費保障の「人身傷害」のみにする、比較的保険料の安い人身傷害の「車内のみ補償タイプ」にする、などの選択肢がある。 |
事故のサポート | ロードサービス、事故担当駆け付け、弁護士費用など | 保険会社によって補償内容が異なる。必要性と保険料のバランスにより検討する。 |
FPサテライト(株)調べ
自動車保険の保険料を抑えるポイント
自動車保険の保険料は、負担額を抑えるポイントがあります。ダイレクト型自動車保険では、自分でチェックしなければなりませんので、確認しておきましょう。
任意の補償や特約は必要な補償のみにする
自動車保険には、基本補償といわれる商品必須の補償と、自由に選択できる任意補償があります。ダイレクト型自動車保険の申込み画面では、任意の補償や特約がすべて選択されている状態から始まる場合があります。不要な補償の選択を外し、必要な補償のみ契約できるようにします。
運転者に条件を付ける
自動車保険は、契約対象の自動車の運転者を限定したり、運転者の年齢を制限したりすると保険料が割引になります。運転する人が決まっているのであれば、利用できるか検討してみましょう。
ダイレクト型自動車保険加入時に必要な情報
ダイレクト型自動車保険では、契約に必要な情報を自分で調べ、準備しなくてはなりません。免許証や等級などと共に、次のような情報が必要です。
車検証
車検証に記載されている、型式や車名・車体番号、初度登録年月などの情報が必要です。もし、車検証を紛失した場合は、車を購入したお店でこれらの情報を得られることもありますが、再発行の手続きを行わなければなりません。再発行は運輸局などで行いますが、ディーラーなどに代行を依頼することも可能です。
年間走行距離
自動車製造時からの積算走行距離と共に、ダイレクト型自動車保険では、1年間の走行距離を申告するのが一般的です。1年間の走行距離は「オドメーター」や「トリップメーター」の値から計算したり、保険会社の走行距離の目安を参考にしたりして申告します。
ダイレクト型自動車保険に興味のある人は、見積もりで比較を
一般的にダイレクト型自動車保険は、同じ補償内容あれば代理店型に比べて保険料が抑えられます。インターネットを介して保険の情報収集や契約を行うため、好きな時間に自動車保険を検討できるのもメリットです。
ただ、代理店のように担当者のサポートは得られないため、自分自身で契約の準備や確認を行わなければなりません。記事ではダイレクト型自動車保険契約のポイントもご紹介しておりますので、興味のある人は代理店型と見積もりの比較をされてもいいかもしれません。
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