【FP監修】免許を取ったら知っておきたい自動車保険の加入方法
- 保 険自動車保険
運転免許を取得したら、すぐに運転したいと思う人も多いはず。家族の車を運転するケースや、新しく車を購入して運転を始めるケースがあるでしょう。
車を運転するには、自動車保険に加入する必要があります。この記事では、運転免許取得後に知っておきたい自動車保険の加入方法をご紹介します。また、気になる保険料の相場や割引制度の情報も解説します。
車を自身で保有していない人が自動車保険の補償を受ける方法
運転免許取得後、家族の車を運転することからスタートする人もいるでしょう。自分が所有する車を持っていない人が自動車保険に加入する方法を2つご紹介します。
1つ目は、家族が加入している自動車保険の補償範囲に入れてもらう方法です。そして2つ目は、運転者用の保険に加入する方法です。それぞれの方法をみていきましょう。
家族の自動車保険の補償範囲に入れてもらう
家族が車を所有し自動車保険に加入している場合、補償内容を見直すことを検討しましょう。新たに免許を取得した人を補償の対象とするためには、運転者の範囲や年齢条件を変更する必要があるかもしれません。また、状況によっては補償の対象とはならない可能性もありますので、保険会社に確認しましょう。
補償の範囲が変わることで保険料が上がる場合があります。運転する頻度が高くないケースなどは、次に紹介する短期の運転者用保険とも比較して検討するとよいでしょう。
短期の運転者用保険 に加入する
家族の車を運転する頻度が低い場合、保険期間の短い運転者用の保険 に加入する選択肢もあります。24時間単位で加入することができるワンデイタイプ のものや、1年単位で加入するタイプのものがあります。
自己所有の車を持っていない人が家族などの車を借りて運転する場合、運転の頻度を考えたうえで保険料を比較し、よりふさわしい保険を選びましょう。
車を購入して自動車保険に加入する際の手順
運転免許取得後、車を購入して運転を始める人もいるでしょう。新しく車を購入して自動車保険に加入する際の手順を解説します。
自動車保険に加入する流れは、以下の三つのステップに分けて考えることができます。1つ1つ順に確認していきましょう。
1.購入する車を決める
新しく車を購入して自動車保険に加入する場合、購入する車を決めることが最初のステップです。
なぜなら、自動車保険の保険料は車の種類によって変わってくるからです。保険料の目安を事前に知りたいという場合も、購入する車の種類は決めておく必要があります。
自動車保険の保険期間を納車日からスタートできるようにスケジュールに余裕を持って手続きをしていきましょう。加入手続きは納車前から進めることができるため、購入する車が決まり、納車日が決定したタイミングで自動車保険の加入手続きをスタートさせることが望ましいです。
2.見積もりを取る
購入する自動車が決まったら、見積もりを取りましょう。保険会社によって補償の内容や保険料が異なるため、申し込みをする前に複数社比較検討することをおすすめします。
自動車保険には大きく分けて二種類あります。代理店を経由して契約を行う代理店型の自動車保険とインターネットで直接保険会社と契約を行うネット型の自動車保険です。ネット型自動車保険は、ダイレクト型、通販型などとも呼ばれていますが、この記事ではネット型と呼びます。それぞれの特徴をみていきましょう。
代理店型
代理店型の特徴は、対面で保険選びをサポートしてもらえることです。保険の仕組みや補償内容を代理店担当者に聞きながら契約をすることができます。また、代理店の担当者によっては万が一の事故の際にサポートをしてくれることもあるでしょう。一方、保険会社と契約者の間に代理店が介在している分、人件費がかかるためネット型と比べて保険料は高くなる傾向があります。車を購入したディーラーが保険代理店になっているケースが多いですが、街中の保険代理店でも加入可能です。
ネット型
ネット型の特徴は、代理店を介さない分保険料が割安であることです。一方、代理店の担当者がいない分、自分で補償内容などを調べる必要があります。ウェブや電話を通じて保険会社に直接問い合わせることもできますが、代理店型と比較すると手間がかかると感じる人もいるでしょう。
代理店型とネット型を比較し、自分の状況や知識に応じて選択していきましょう。
3.必要書類を揃えて契約する
どの保険会社の自動車保険に加入するか決めたら、必要な書類を揃えて申し込み手続きをします。自動車保険に必要な書類は、免許証、車検証です。代理店型の場合印鑑も必要になります。
通常車検証は納車とともに受け渡しが行われます。しかし、一般的に納車の数日前には車検証が自動車販売店に到着しているため、自動車保険の申し込みに必要な情報を納車前に確認し、保険の申し込みを進めるのが望ましいでしょう。
保険料の相場
自動車保険の保険料の相場はどのくらいかみていきます。2022年度自動車保険の概況 によると、2021年度の保険料合計を契約台数で割った保険料の平均は以下の表の通りとなっています。
台数 | 保険料(千円) | 平均保険料(円) | |
---|---|---|---|
自家用乗用車(普通) | 17,528,238 | 1,286,654,384 | 73,405 |
自家用乗用車(小型) | 15,002,818 | 843,125,113 | 56,198 |
出典:損害保険料率機構「2022年度自動車保険の概況」
自家用乗用車(普通)の平均保険料は年間で73,405円となっていますが、自動車保険の保険料は、さまざまな条件によって変化するため、このデータは目安であることにご留意ください。保険料を決める条件は、保険業法施行規則第12条第3項 に定められている以下の9つの項目となっています。
- (1)年齢
- (2)性別
- (3)運転歴
- (4)営業用、自家用その他自動車の使用目的
- (5)年間走行距離その他自動車の使用状況
- (6)地域
- (7)自動車の種別
- (8)自動車の安全装置の有無
- (9)自動車の所有台数
20代以下の人の保険料はほかの世代と比べて割高となる傾向があります。また運転歴が長いドライバーの方が運転歴が短いドライバーよりも保険料は安くなります。運転免許を取得したばかりで運転歴が短い間は、保険料が割高となることは知っておきましょう。複数の保険会社の見積もりを取るなかで相場観を確認していくのがいいでしょう。
割引制度
自動車保険には、さまざまな割引制度があります。車の性能によって受けられる割引制度もありますので、購入する車を決める際の参考としてもいいでしょう。
複数の保険会社で採用されている代表的な割引制度をいくつかご紹介いたします。いずれも詳細な条件は保険会社によって異なる部分がありますのでご注意ください。
新車割引
自動車保険を契約する車が、車検証記載の初度登録年月から一定期間以内の場合に割引となる制度です。
ASV割引
自動車保険を契約する車の型式年月が一定期間以内のもので、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)を装備している自家用乗用車である場合に割引となる制度です。
エコカー割引
自動車保険を契約する車が、電気自動車など保険会社の定めるエコカーの定義に該当する場合に割引となる制度です。
ノンフリート多数割引
保険契約者が契約時に2台以上の車をまとめて契約する場合で、記名被保険者が以下の①から③に該当する場合に保険料が割引となります。
- ①保険契約者
- ②保険契約者の配偶者
- ③保険契約者またはその配偶者の同居の親族
セカンドカー割引
既に自動車保険を契約している人が2台目以降の車を新たに契約する場合に割引となる制度です。
Web証券割引
自動車保険を契約する際に、保険証券やご契約のしおりを書面ではなくWebで閲覧することを選択した場合に割引となる制度です。
インターネット割引
インターネット経由で自動車保険を契約する際に割引となる制度です。
まとめ
いかがでしたか。この記事では、自動車運転免許を取得した人が、自動車保険に入るために知っておきたい手順や保険料の相場、割引制度などをご紹介しました。自分に合った自動車保険に加入し、安心して待望の運転ライフを満喫しましょう。
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