【FP監修】我が家の通信費は高い?安い?通信費の目安と通信費削減のコツを紹介
- お 金

スマートフォンなどの通信機器が普及し、日常的にインターネットを利用する人が多くなりました。令和5年通信利用動向調査によると人口の約9割がインターネットを利用しています。
子どもから高齢者まで幅広くインターネットを利用しており、通信費が気になる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、通信の費用や、通信費削減のコツを紹介していきます。
・スマートフォンでインターネットを活用する人が多数
・インターネット回線費用より携帯電話の通信費の方が高額
・スマートフォンの通信費削減のキーワードはデータ使用量
インターネットにアクセスする機器は?
インターネットの利用料は通信機器によって異なります。通信費を検証する前に、どのような機器でインターネットにアクセスしているのか調べてみます。
令和5年通信利用動向調査 によると、インターネットアクセス機器はスマートフォンの利用率が増加し、パソコンやタブレットの利用率は低減しています。年齢別の比較では、どの年齢層でもスマートフォン利用者が最多で、13歳から59歳までの年齢層では8割以上の人が利用しています。なお、20歳から49歳までの年齢層ではパソコンでインターネットを利用する人も6割を超えています。
以上より、世帯の通信費はパソコンが利用する回線使用料と、スマートフォンの通信プランの料金の両方の影響を受けると考えられます。
通信費はどのくらいが“普通”?
この章では、支払っている通信費とスマートフォンやインターネット回線使用料を比較してみます。
2023年の家計調査(家計収支編)によると、1年間のスマートフォンとインターネット回線使用料の支払額は次の表のようになりました。
世帯種別 | 携帯電話通信料 | 他の通信機器 |
単身世帯 | 58,389円 | 1,017円 |
二人以上世帯 | 113,649円 | 1,771円 |
参考:2023年度家計調査(家計収支)「単身世帯 」「二人以上世帯」より
「単身世帯」は1人暮らし、「二人以上世帯」が世帯に複数人いる場合です。なお、正確には「携帯電話通信費」にスマートフォン以外の携帯電話の通信料が含まれている、「その他通信費」はインターネット回線以外の費用が含まれているなどの可能性があります。目安としてご覧ください。
表1をみると、「携帯電話通信料」は、二人以上世帯は単身世帯の2倍程度です。世帯人数が増えると、スマートフォン利用者が増えることが推測されます。一方、「他の通信機器」は通信費自体が1年間で2,000円未満という安さでした。
これらの結果を通信プランと比較してみます。
スマートフォンの通信プラン
スマートフォンの通信プランは、運営企業の特徴によって傾向がわかれます。この記事では、通信プランを企業の種類ごとに大手3社、サブブランド、格安スマホの3種に分けることにします。サブブランドは、大手や大手の系列会社が提供する、大手の主流プランとターゲット層を分けたプランです。大手3社とサブブランド以外のプランを格安スマホとします。
スマートフォンの1ヶ月の契約データ量と通信費を軸にグラフに表すと次のようになります。

図1 スマートフォンの通信プランの分布
2024年8月時点通信会社各社の公式発表よりFPサテライト(株)調べ
注1:すべてのプランを調査できたわけではありません
注2:グラフの右端は定額プランです
表1の平均額から算出すると、月額約5,000円 ですので、大手やサブブランドを利用している人が多いのかもしれません。
インターネットの回線使用料
インターネット回線使用料は戸建で月額6,000円前後、集合住宅で月額4,000円前後 のプランが主流です。表1によりますと、1年間の回線使用料の支払額は平均2,000円未満ですので、インターネット回線を契約していない世帯が多い可能性があります。また、賃貸のワンルームでは、家賃にインターネット使用料も含まれている物件 もあります。このような影響で平均額が安いのかもしれません。
通信費を下げるコツ
通信費を下げる基本的な方法として、次のような方法があります。
- ・インターネットとスマートフォンは系列の会社を利用する
- ・データ使用量が少ない場合は格安スマホやサブブランドの乗り換えを検討する
それぞれを詳しく解説していきます。
インターネットとスマートフォンは系列の会社を利用する
インターネット回線とスマートフォンの通信プランを系列会社でまとめると、割引が適用されます。大手はグループ会社で家庭用インターネット回線も提供しているため、大手やサブブランドで利用できる方法です。
格安スマホやサブブランドへの乗り換え
図1で示したように、格安スマホやサブブランドは通信費が安く設定されています。そのため、乗りかえると通信費が抑えられる可能性が高い方法です。
ただし、格安スマホやサブブランドは、1ヶ月のデータ量が少ないプランが主流です。もし、データ使用量が少ないのであれば、格安スマホやサブブランドを検討しても良いかもしれません。
通信会社乗り換えのポイント
この章では、通信会社乗り換え前に確認した方がよいことや、注意点を解説します。
1ヶ月のデータ使用量
通信会社の乗り換えで通信費が削減できるかどうか、決め手になるのは、1ヶ月のデータ使用量です。格安スマホやサブブランドでは、高速通信できる上限のデータ使用量が決められています。インターネットを快適に利用するためにも、1ヶ月のデータ使用量の目安を確認しておきましょう。
データ使用量はスマートフォンの機能などで調べるのが確実ですが、大まかな目安は次のようになります。
格安スマホに変えて安くなる目安
スマートフォンの通信がほぼWi-Fiの場合が該当します。例えば、自宅や勤め先・学校のWi-Fiを使って通信することが多く、あまり外でインターネットを使わない人です。
外出時は、通勤・通学時に少しインターネットを使うくらいが目安です。
サブブランドに変えて安くなる目安
自宅や勤め先・学校等ではWi-Fiを使っているものの、外出中も頻繁にインターネットを利用する場合が該当します。例えば、通勤・通学中に動画を楽しむくらいが目安です。
サブブランドは格安スマホより大容量のプランが充実しているため、格安スマホより高速通信で利用できるデータ量が多くなります。
乗り換えしない方がいい人
家にインターネット回線が無い場合や、外出時も頻繁にインターネットを利用するなどのように、1日を通してススマートフォンの通信が多い場合が該当します。
大手のメリットは、定額で大容量通信が利用できることです。通信費を下げたい場合は、乗り換え以外の方法を検討してみましょう。例えば、不要なオプションを契約していないか、利用できる割引はないかなどを確認してみるなどです。
通信会社乗り換え時の注意
格安スマホは高速通信ができる通信量の上限が決まっています。この上限をこえると、低速通信になってしまい、不安定な通信だと感じる場合があります。オプションで追加データ量を買うこともできますが、計画より出費が増えてしまいます。通信費削減額と、通信の安定性のバランスを考えて検討しましょう。
また、インターネット回線を契約している場合は、スマートフォンの通信費と総額で比較することも重要です。
通信会社乗り換えは、データ使用量と通信費のバランスが重要
スマートフォンが普及したことで、誰でも気軽にインターネットにアクセスできるようになりました。
利便性が上がった一方で、世帯の通信費が気になる人もいるのではないでしょうか?通信費削減には、普及率の高いスマートフォンの通信費を減らすことが効果的であると考えられます。
スマートフォンの通信費削減には、通信会社の乗り換えが一般的な方法です。しかし、削減効果があるかどうかは1ヶ月のデータ使用量によります。データ使用量とかけられる通信費のバランスで検討してみてはいかがでしょう?
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