最低限知っておこう!お葬式マナー 基本のキホン
- ライフステージ

お葬式はいつも突然です。最低限の守るべき服装やお香典・お焼香の作法などは、正しく知っておきたいもの。ここでは、いざというときに困らないための、お葬式マナーを紹介します。
通夜と告別式って何が違う?
まず、お葬式にも「通夜」「告別式」「葬儀」などがあります。それぞれにマナーの違いはあるのでしょうか。
通夜は告別式の前に
「通夜」は告別式の前日の夜に行われることが多く、もともとは遺族・親族が故人との別れを惜しみ、夜を徹して過ごすというものでした。現在は1~3時間程度で行われることが多く、葬儀に行けない人が通夜のみ参列するケースがほとんどのようです。
告別式は故人との最後のお別れの式
葬儀は故人を送るための儀式で、宗教によってスタイルが異なります。一方、告別式は親しい人たちが故人との最後のお別れを告げる式。本来別物ですが、近年は同時に行うことも増えているようです。告別式・葬儀は開始前に余裕をもって到着しなければなりません。服装なども、通夜よりいっそう気をつけておきたいところです。
最低限押さえたい服装&お焼香のマナー
では、一般参列者としてのお葬式のマナーを解説しましょう。
通夜と告別式・葬儀の服装
ブラックフォーマルスーツを着るのが一般的です。通夜は地味な平服でいいと言われることもありますが、急でない場合は告別式同様、ブラックフォーマルスーツを着用するケースが多いでしょう。
靴下や靴、ストッキングは原則黒。男性の場合、シャツは白、ネクタイは黒です。女性は肌の露出の少ない服装にし、化粧も控えめにします。
身につけるものに注意
バッグも基本は黒。アクセサリーは結婚指輪か、涙を意味する一連(二連は不幸が重なる意味になる)の真珠のネックレス程度にとどめましょう。ピアス、光沢の目立つ時計やネクタイピンなど、光るものは身につけないようにします。動物の殺生を意味する皮製品も控えます。
なお、喪章(黒い腕章や黒いリボン)が喪服の代わりになると勘違いしている人もいるようですが、これは遺族や葬儀関係者がつけるものなので注意しましょう。
子どもの場合
子どもは、学生服がある場合はそれを着ればいいでしょう。低年齢の子どもの場合は、黒や紺を基調としたズボン・スカートに、あればジャケットを着用。シャツの色は大人と同様に白、靴下は黒か濃紺など地味なものにすることが多いようです。
お焼香の仕方
右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ、額の高さまで上げ、指をこするようにして香炉にくべます。回数は宗派によっても異なりますが、1~3回。一般的には3回のケースが多いですが、厳密な決まりはありません。まず祭壇に進みご遺族に一礼、続いて遺影に礼をして合掌。焼香して再び合掌します。一歩下がって遺影に礼をして戻ります。
間違えたくないお香典の基本
こちらも一般参列者の例として解説します。親族の場合は金額が変わりますので注意しましょう。
お香典の金額の基準と体裁
あくまで目安ですが、勤務先の方が亡くなった例では、参列者が20代なら3,000円~5,000円、30代なら5,000円~1万円、40代以上では1万円以上が目安です。なお、新札は使わないよう注意しましょう。
無地に「御霊前」と書かれた香典袋は、どの宗旨でも問題がないとされます。水引の下に参列者の名前をフルネームで書きましょう。袋が二重の場合は中袋にも名前を書き、金額を漢数字で記入します。
お香典を渡すタイミングと渡し方
香典は「ふくさ」という布に包んで持参し、渡すときに取り出しましょう。通夜と告別式のどちらか一方で渡すことになりますが、受付がある場合は記帳とともに渡します。
こうしたマナーを知っておくことで、急なお葬式でも慌てずにすみます。大人として、基本的な部分だけでも押さえておきたいですね。
- 参考 :
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