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保険見直しはライフステージの変化に合わせて効果的に!

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ライフステージの変化に伴い、何がご自身にとって必要になるかは違ってくるはずです。これは保険も同じ。生活が変化すれば、必要とする保障も違ってきます。それに合わせて保険内容を見直すことは、やはり効果的です。ここでは保険を見直すための前提となる、保険証券の見方も含めて解説します。

保険見直しの前にやるべきこと

保険を見直すためには、「今、自分が加入している保険の内容がどうなっているか」を確認する必要があります。もっとも簡単かつ確実なのが、保険証券を見直すことです。

しかし、どこに何が書いてあるか知らなければ、ただ読んでも内容は理解できないかもしれません。そこで、まずは保険証券の見方を学んでみましょう。

保険証券の見方を学ぼう

一般的な保険証券の記載事項について、意味を解説します。

  • 保障額:保険商品が定める所定の事故(入院・手術・死亡等)が起きた場合に、加入者が受け取れる保険金の金額のことです。
  • 保険期間:保険による保障・補償が受けられる期間を表しています。この期間の間に、所定の事故(入院・手術・死亡等)が起きた場合は、保険会社が保険金を支払う仕組みです。具体的な期間ですが、10年・20年の一定期間や終身(一生涯、亡くなるまで)など、任意に設定できます。
  • 保険料:契約者が保険商品に加入するにあたり、毎月保険会社に支払う金額のことです。
  • 保険料払込期間:保険料を払い込む期間のことを言います。保険期間(保険商品により保証される期間)はずっと保険料を支払う全期払い、保険期間の途中で保険料の払い込みが終了する短期払いの2パターンがあるため、自分が契約している保険商品はどちらにあてはまるかを確認しましょう。
  • 解約返戻金:保険を解約した場合に返金されるお金のことです。保険の種類、契約内容により、解約返戻金の金額は異なるうえに、なかには解約返戻金自体が設定されていないもの(いわゆる「掛け捨て」)もあるので、内容を確認しておきましょう。
  • 契約者・受取人・被保険者:契約者は、保険会社と契約を結び、保険料を支払う役割を負う人を指します。受取人は、所定の事故が起きて保険金が給付される場合、それを受け取る人を指します。被保険者は、保険の保障対象となる人のことで、この人の身に事故が起きた場合、保険会社が保険金を支給します。

保険見直し・11のタイミング

保険の見直しには、具体的にいつ頃から取り掛かればいいのでしょうか? 一言でまとめれば「ライフステージが変化し、生活も大きく変わりそうなとき」か「保険の内容に疑問を覚えるとき」ですが、より具体的な11のタイミングを紹介します。

1.結婚したとき

独身ならば、自分にとって必要な保障だけをカバーできる保険を契約していれば、あまり問題はありませんでした。しかし結婚した場合、お互いに守るべき相手ができたのですから、相手の人生も考えた選択をする必要があります。特に、「長期療養が必要な病気になった場合の医療費や生活費を払えるだけの貯金はあるか」という点に注目してください。貯金が十分にない場合は、保障額の高い保険も検討すべきでしょう。

また、特に女性でお子さんをもうけることを考えている方の場合は、妊娠前や不妊治療開始前に保険に加入しておくことをおすすめします。妊娠や不妊治療は女性の体にとってリスクを負う可能性が高いことから、保険の新規加入や変更は難しくなる場合が多いためです。

2.妊娠・出産したとき

お子さんができたときも、保険の見直しをするいいタイミングでしょう。特に奥様が専業主婦になって子育てに専念する場合は、ご主人にアクシデントがあった場合の保障を手厚くする必要があります。

一方、奥様が産休後は復帰して仕事をする場合、必ずしもご主人の保障を手厚くする必要はありません。「万が一のことがあっても、自分の収入と合算すれば十分に子どもを育てていける額」の保障を受けられるかどうかを検討すればいいでしょう。また、お子さんの将来の学費を確保する方法として、学資保険への加入や積立の開始も検討するのをおすすめします。

3.マイホームを購入したとき

マイホームを購入した場合、毎月住宅ローンの支払いを行わなくてはいけません。住宅ローンの支払額を把握し、無理のない範囲で支払える保険料の金額を設定しましょう。その中で最大限必要な保障を得られる保険がないかという視点で、見直しすると効果的です。

4.子どもが独立したとき

お子さんが独立した場合は、夫婦の一方が病気になったり万が一亡くなったりすることを見据え、治療費・葬式費用・その後の生活費を賄える保障があれば十分です。保障される範囲を狭くする前提で保険の見直しを行えば、月々の保険料の節約にもつながります。

5.独立開業したとき

個人事業主・法人を問わず、「自分が働けなくなった場合、自分や家族の生活費をどうするか」という点にも着目して保険を見直しましょう。必要に応じて、収入保障保険など生活費の確保ができる手段も検討すると効果的です。

6.定年を迎えたとき

定年を迎えた場合、お子さんが独立していたり、お子さんが新しい家族を築いていたりするのも珍しくありません。お子さんが独立したときと同じように、まずは夫婦のセカンドライフの充実と最低限の保障を第一に考えましょう。保険の見直しを行って節約した保険料は、貯蓄したり余暇を楽しむための資金として活用したりするのも一つの選択肢です。

7.家を売却したとき

マイホームを売却して賃貸に住み替えるのか、新しい家を購入するのか。これによって、保険の見直し方は異なります。まず賃貸に住み替える場合は、住宅ローンの支払いがなくなるのが基本です。そのため、住み替える家の賃料によって、支払える保険料が変わってきます。

一方で新しい家を購入する場合は、住宅ローンの支払いが続くことも考えられます。そのため、保険料の支払額を減らすのも一つの選択肢です。そこで、「いくらまでなら月々の保険料の支払いに回せるか?」「自分たちにとって必要な保障はどこまでか?」を考えたうえで、保険の見直しに取り組んでみましょう。

8.シングルマザー・ファーザーになったとき

シングルマザー・ファーザーの場合、お子さんの年齢によって保険に求めるものが変わってきます。

まず高校生以下のお子さんがいらっしゃる場合は、ご自身が病気・ケガで働けなくなったり、万が一のことが起きてしまったりした場合の生活費をどう確保するかを考えましょう。例えば医療保険の場合、死亡時の保障額を多めに設定するのも視野にいれてみてはいかがでしょうか。

一方、お子さんが大学生(短大生、専門学校生)や社会人など、ある程度は自分のことができる年齢に達している場合は、死亡時の保障額を多くする必要はないかもしれません。むしろ、病気やケガをした場合の治療費や療養中の自身の生活費を賄えるかどうかを重視して、保険の見直しを図りましょう。

9.契約更新の時期が来たとき

保険の契約更新の時期が来たときも、保険の見直しをするいいチャンスです。過去数年のご自身・ご家族の生活を振り返り、「今、自分たちに本当に必要な保障は?」と考えてみましょう。

10.収入が減少したとき

リストラや会社の業績不振など何かしらの理由で収入が減少したときも、保険の見直しをするのをおすすめします。保険料は毎月一定額を支払わなくてはいけない、固定費としての性質を有しているからです。ご自身にとって必要な保障が得られ、かつリーズナブルな保険料の商品がないかどうかを考えるうえで、保険の見直しは有効になるでしょう。

11.今の保険に納得がいかないとき

ここまで紹介してきたように、きっかけとなる出来事がなくても、「今の保険でいいのかな?」と納得がいかないときは、積極的に保険を見直してみましょう。その結果、今加入している保険を続けても構いませんし、保険を変更してもいいのです。

保険見直しって具体的に何をすればいい?

保険の見直しといっても、具体的に何をすればいいのでしょうか? ここでは、3つのパターンを考えてみましょう。

保険料を安くしたい場合

まず、保険料を安くしたい場合ですが、次の方針で保険の見直しを図ってみましょう。

1. 保障が多すぎる部分がないかチェックする

複数の保険に加入している場合、特約の内容次第では保障が多すぎる状態になっていることがあります。特に多く見られるのが、生命保険に医療特約を付けているにも関わらず、医療保険を別に契約しているケース。この組み合わせだと病気やケガになった場合、生命保険の契約からも医療保険の契約からも保険金は受け取れますが、月々の保険料は高くなります。どちらか一方を解約し、その保険料を貯蓄など別の使い方に回すのも選択肢として考えましょう。

2. 必要がない特約は解約する

一般的に、保険商品はまず基本的な保障内容があり、そこに特約という形でオプション的な保障内容を加えていくという設計がなされています。つまり、特約が多ければ多いほど、月々の保険料は高くなる仕組みです。そのため、保険料を安くしたいと思ったら「この特約は今の自分には必要ない」「他の手段でカバーできる」という特約を外していくのは効果的な手段でしょう。

保険を増やしたい場合

逆に、保険を増やしたい場合もあるでしょう。「保険を増やしたい=保障できる範囲を広げたい」という解釈で話を進めていきますが、この場合は次の流れで保険の見直しを行いましょう。

  • 特約を増やす:保障できる範囲を広げるなら、これまでに加入している保険に対し、特約を追加するのが一番簡単な方法です。まずは、追加したい内容を考え、それに見合った特約を追加した場合、月々の保険料がいくらになるのかを把握しましょう。
  • 他の保険と見比べる:自分が求める保障がわかったなら、その求める部分をカバーしてくれる他の保険商品も検討しましょう。先ほど把握した「これまでに加入している保険に特約を追加する」パターンと比較して、保険料が安くなるなら、保険商品を切り替えるのも選択肢の一つとなるはずです。

なお、保険を見直した結果として新しい保険に加入する場合、「新しい保険に加入できるとは限らない」という点に注意する必要があります。これは保険に加入する際、保険会社所定の審査を通過しなくてはいけないためです。

仮に古い保険を解約して新しい保険に申し込んだとして、その審査を通過できなかった場合は、保険による保障が受けられなくなってしまいます。これを回避するためには、新しい保険に申し込んでから古い保険を解約するという流れで進めるといいでしょう。

保険料を支払えない、支払いたくない場合

保険料を支払いたくない場合は、保険を解約するのが一番現実的です。しかし、「保険は加入し続けたいが、今までと同じ額の保険料を支払えない」場合は若干事情が異なります。この場合に取りうる手段をご紹介しましょう。

1. 払済保険に切り替える

これまである程度の期間保険料をコンスタントに支払ってきたのなら、払済保険に切り替えるのを検討しましょう。払済保険とは、わかりやすく言えば今後保険料を支払うことなく、これまでに支払ってきた保険料の総額で一括払いして、新しい保障額の保険に変更することです。保険料を支払わなくてよくなるうえに、保障は受け続けられるのがメリットでしょう。

一方、一度払済保険にしてしまうと元に戻せないうえに、保障額は減ってしまいます。また、保険に付帯している特約・配当金は基本的に消滅し主契約のみになってしまうのがデメリットです。

2. 延長保険に切り替える

保険料を払い続けられない場合に検討してほしいもう一つの手段が延長保険です。これまで加入していた保険の解約返戻金を元手にして、解約前と同額の定期死亡保険に加入しなおすことを言います。先ほど紹介した払済保険とは違い、死亡保険金が同額でキープされうるのは大きなメリットでしょう。ただし、定期型(いわゆる「掛け捨て」)への変更となるため、特約は付加できず、満期保険金も受け取れない点に注意が必要です。なお、延長保険に切り替える際は健康告知が必要になるため、健康状態が芳しくない場合はこの方法を使うことが難しくなります。

何はともあれ相談してみよう

具体的に保険を見直す際は、プロの意見を聞くのが効果的です。具体的な方法としては、「保険会社の担当者に聞く」「保険ショップに相談してみる」の2つがあります。なお、どちらの方法を使う場合であっても、あらかじめ保険証券を用意しておきましょう。見直し時点での加入内容がわかるようにしておくと、相談がスムーズに進められるはずです。

保険会社の担当者に聞く

同じ保険会社の商品に切り替える、あるいは払済保険・延長保険としての扱いを検討している場合は、見直しの時点で加入している保険会社の営業担当者に聞いてみましょう。必要な保障に応じた内容の切り替えを提案してくれるはずです。

特に、保険に加入してから長い期間が経過している場合は、より現在の状況にあった商品への切り替えを視野に入れた話し合いになるでしょう。

保険ショップに相談してみる

違う会社の保険も検討する、もしくは何から手を付けたらいいかわからない場合は、保険ショップに相談してみるのも一つの手段です。

ショッピングセンターなどの商業施設の中に出店していることも多く、土日祝日でも相談を受け付けてくれます。そのため、スケジュールが組みやすいのも大きなメリットでしょう。

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