ノマドワーカーにクラウドワーカー?新しいこれからの働き方について知ろう
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多様な働き方が可能になった現代だからこそ、自分の働き方についてきちんと考えることが大切ですね。最近は、「ノマドワーカー」や「クラウドワーカー」など、違いがわかりづらい言葉も多く聞かれます。話題になっている新しい働き方についてご紹介しましょう。
ワークライフバランスを重視する傾向に
共働き世帯は増加を続け、すでに多数派になっています。家事・育児を女性だけが担う状態では、仕事と生活の両立は難しいでしょう。性別に関係なく、夫婦で協力し合う体制が求められます。
また、2015年時点の高齢化率(総人口のうち、65歳以上の人口が占める割合)は26.7%でしたが、2035年には33.4%まで上昇するのではないかといわれているのです。育児だけではなく、介護の負担によって仕事が続けにくくなる人も増加していくことが見込まれますね。
こういった背景から、働き方や役割分担の意識にも徐々に変化がみられ、「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」という言葉もよく耳にするようになりました。
仕事に追われて疲れ切ってしまい、プライベートの時間が取れないような生活ではなく、仕事にやりがいを持ちながら、自分たちの日常も大切にできるのが理想的でしょう。
自由な働き方の台頭!新しい働き方4つ
では、具体的にどのような働き方があるのでしょうか。いくつか例を見ていきましょう。
(1)ノマドワーカー
「ノマド(nomad)」というのは、英語で「遊牧民」という意味です。「ノマドワーカー」は、仕事をする場所を固定せず、ノートパソコンやタブレット端末などを持ち歩き、カフェや図書館など、いろいろな場所で仕事をする人のことをいいます。職種は営業職や編集者、プログラマーなどさまざまです。また、企業でもこういった就業スタイルを取り入れているケースがあります。
(2)クラウドワーカー
「クラウドソーシング」というのは、業務の一部を不特定多数の外部の人に委託する手法のこと。委託されたものを、それぞれの専門分野(デザイン、プログラミング、イラスト、ライティングなど)をもったワーカーが請け負います。そして、このように仕事を受託している人のことを「クラウドワーカー」と呼ぶのです。業務の打ち合わせや進行などを含め、原則全てインターネット上でやりとりを行うというのも、クラウドワーカーの特徴のひとつでしょう。
(3)リモートワーカー
会社員の新しい働き方として注目されているのが、リモートワーク。「在宅勤務」という意味合いで使われることが多く、「テレワーク」と呼ばれることも。リモートワークを採用することで、育児や介護の負担がある会社員も、家庭と仕事との両立を図りやすいというメリットがあります。リモートワークの対象者は限定されるケースが多かったのですが、対象者を拡大する企業も出てきています。
(4)パラレルワーカー
パラレルワーカーとは、1つの仕事だけではなく、複数の収入源をもつ人のこと。さまざまな仕事をすることで、本業の仕事にもプラスの影響があると考えられ始めているようです。副業を認める会社も徐々に増えてきています。
例えば、グリー株式会社も、パラレルワークをするなかで生まれたのだとか。本業とは違う仕事が、大きく飛躍することもあるのですね。仕事に対して成長ややりがいなどを求めてパラレルワークをしている人も多くいるようです。
年功序列、終身雇用の時代とは違い、安定した仕事がなく、経済的に自立することが難しい人も多くなっています。また、仕事があっても、家事や子育てに追われて心身が疲労し、健康を害してしまうリスクも。新しい働き方を知ることは、今後長く働くうえでのヒントになるかも知れません。
- 参考 :
- 図12 専業主婦世帯と共働き世帯|労働政策研究・研修機構
- 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章|内閣府
- 第1章 高齢化の状況(第1節)|内閣府
- Ⅰ.長時間労働の抑制と年次有給休暇取得の必要性(PDF)|厚生労働省
- 働き方の未来2035~一人ひとりが輝くために~(PDF)|厚生労働省
- クラウドワーキングとは|株式会社クラウドワークス
- テレワークとは|日本テレワーク協会
- テレワーク|国土交通省
- 始まりと由来|GREE
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