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【FP監修】健康増進型保険とは? メリットとデメリットを把握しよう!

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健康増進型保険は、保険加入者の健康状態や生活習慣により保険料が割引かれたり、給付金が支払われたりする特典がある比較的新しいタイプの保険商品です。

2017年以降 、生命保険会社各社は健康増進型保険の新商品を次々に発表しています。
保険加入者は、健康増進型保険のメリットを享受するために積極的に健康を維持するよう努め、その結果保険会社は支払いを減らすことができる、双方にメリットがある保険です。
この記事では、健康増進型保険の特徴や、メリットとデメリットを解説していきます。

健康増進型保険とは

健康増進型保険の特徴

健康増進型保険は、保険加入後の健康状態や健康増進活動に応じて保険料を割引、または健康支援金給付などの特典を受けられる商品です。一部、「契約時」の健康状態により、割引などを適用する保険会社もありますが、従来の生命保険とは異なり、「契約後」の健康状態に応じて保険料が変動する特徴があります。
「健康増進型保険」という保険があるわけではなく特約として収入保障保険や医療保険などに付加されています。

健康増進型保険の特典を得るには?

契約後の健康状態・健康増進活動状況を反映する健康増進型保険には、加入者に対して以下のとおり主に2種類の還元方法があります。
また、保険会社によって特典を得るための条件は様々です。
詳細をよく確認して、ご自身で適用条件をしっかり理解する必要があります。

1.保険加入者の健康増進活動(1日の歩数など)のデータを利用し、その要件を満たした場合に給付金が還元される。

2.健康増進活動(健康診断結果や運動履歴など)をポイント化し、毎年の累計獲得ポイントにより保険料の割引・割増率が適用される。

加入者の健康状態、健康増進活動はどのように評価される?

健康状態の評価基準は多数あり、ウェアラブル機器やスマートフォンのアプリなどを通じて保険会社に提出される歩数データ、喫煙・食習慣などの生活習慣、毎年の健康診断結果(BMI、血圧、コレステロールなど)から保険料を決定する場合もあります。
評価基準を確認し、これなら自分にでもできそうと思えるかどうかをイメージしながら保険商品の検討をしていくとよいかもしれません。

健康増進型保険が広まっている背景

健康増進型保険が増えている背景には、日本の長寿命化に伴う課題が影響しており、具体的には「平均寿命と健康寿命の差」が課題です。

健康寿命とは2000年のWHOの提唱によると、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。したがって平均寿命と健康寿命との差は日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。
2019年において、平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年ほどです。
参考:厚生労働省「第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」

このような背景から、生きている間健康である期間を延ばしたいと思う人が増えており、健康増進型保険も広がりを見せています。

また、テクノロジーの発展も一役買っています。
スマートフォンやウェアラブル機器で計測した保険加入者の運動データや生活習慣といった情報は、AI、ICTといった技術に支えられ、リアルタイムに収集されています。

健康増進型保険のメリットは?

健康増進型保険には以下の主なメリットがあります。

1.割引や特典の提供

保険加入後の健康診断の結果や健康状態に応じて保険料が割引されたり、還付金が支払われたりなどの特典があります。
したがって、健康を持続できれば、保険をお得に活用できる可能性があります。

また、保険によってはスポーツ用品や、野菜果物、健康食品などの割引特典や、特別価格でジムを利用できるといった特典がついているものもあります。

2.健康意識の向上

健康増進型保険には健康増進活動の取組みに応じて保険料が変動するものがあります。一例として、加入者の8割以上の方が加入をきっかけに健康に対する意識を高めたというデータもあります。(※住友生命によるアンケート調査結果)

また、1日の歩数などをウェアラブル機器によりカウントし、保険料に反映する仕組みをとっている保険会社もあるので、運動習慣の改善を促す効果が期待できます。

健康増進型保険のデメリットは?

健康増進型保険には以下のようなデメリットがあります。

1.特典・割引率・還元率など条件が多数あり比較が困難

特典や割引を受けられる条件が多数あり、保険会社によっても様々です。そのため、保険商品を比較するのが困難です。

また、健康増進型の特約部分のメリットをどの程度享受できるかが契約時に不明であるため、健康増進特約が付保されている保険と、そうでない一般の保険単体の比較も難しいケースがあります。

2.健康でない場合は特典を受けられない可能性がある

保険の本来の目的は、死亡や入院・手術した場合などへの備えです。健康に不安な人や運動するのが苦手な人にとっては、結果的に健康増進型保険のメリットを受けられない可能性があります。
また、割引が適用されても、元々の保険料が高めに設定されていることがあり、結果として他の一般的な保険よりも割高になる場合もあります。

健康増進型保険に限った話ではないですが、生命保険は事前に内容をしっかりと把握したうえで加入することが重要です。
生命保険会社の運営形態に沿って、しっかりと情報収集を行いましょう。

まとめ

今回の記事で、健康増進型保険のメリットとデメリットをご理解いただけたでしょうか。

健康増進型保険のメリットは、加入後の運動習慣や定期的な健康診断結果の提出により保険料が安くなることや、健康意識が高まるといった副次的な効果です。しかし、このようなメリットは将来の不確定要素を含むため、もし健康でなくなってしまった場合、一般的な保険より保険料が上がってしまう可能性もあります。
割引や特典などに過度に反応せず、ご自身が本当に必要としている保障が備わっているかを優先して考えることが保険を選ぶ上でとても重要です。

一方で、平均寿命が延びている現代において、健康に長生きしたいという思いを抱くのも当然です。まずは自分に必要な保障が備わっていることを確認した上で、健康維持のモチベーションアップの一つとして健康増進型保険の特典を活用してみてもよいかも知れません。

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