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【FP監修】病院に行かなくてもいい!さまざまな受診方法を紹介

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病気や怪我をすると、医療機関へ訪問し、対面で医師の診察を受けることで処置や薬の処方を受けます。しかし、病院には行きたいけど仕事が忙しく医療機関に行く時間がとれない、夜間に医療機関を受診したいが近隣の救急対応病院が分からない、という経験はありませんか?
新型コロナウイルス感染症を契機に、オンライン診療や往診サービスなど、患者が医療機関に行かなくても診察を受けられる方法が広がってきています。
感染症への罹患が疑われる場合や、夜間や休日など外来がやっていない時間帯に体調を崩した場合に活用できる、対面以外の受診方法を紹介します。

病院に行かなくてもいい受診方法とは?

オンライン診療や医師による往診サービスなどがあります。ただし、どちらもすべての疾病に対応できるわけではありません。特に、オンライン診療はかかりつけ医による診察が原則とされており、対面診療を適切に組み合わせて行うことを前提としたサービス体系になっています。(*1)
そのため、これらのサービスを利用しても、医師の診断によって医療機関を直接受診するよう指示されることもあります。また、サービス利用後にはかかりつけ医による受診を推奨されることもあるということを知っておきましょう。

(*1)出典:厚生労働省ホームページ「オンライン診療の適切な実施に関する指針

オンライン診療

電話やビデオ通話などの情報通信機器を介して行う診療行為のことをいいます。
患者は直接医療機関や薬局に行かずとも、自宅でスマートフォンやパソコンなどを用いて医師の問診や診断、薬の処方を受けることができます。
薬局でもオンライン服薬指導を行えるなど、オンラインに対応する医療機関・薬局の数は増加しています。なお、どの医療機関や薬局が対応しているかは、厚生労働省のホームページで確認することができます。

オンライン診療のメリット

自宅で診察を受けられるため、移動の必要が無い

医療機関を訪問せず、自宅で診察が受けられるため、移動にかかる時間を別のことにつかうことができます。また、医療機関に行くことによる二次感染のリスクが少なくなります。

待ち時間が少ない

対面診療の際は自分の順番が呼ばれるまで待ち時間があったり、会計で並ぶことがあったりします。しかし、オンライン診療では指定した時間に開始するほか、会計もクレジットカード払いなどオンライン決済となることが多いため、待ち時間が少なくなります。

近隣にはない医療機関の専門的な治療を受けられることもある

専門性の高い医療や先進的な治療を受けたくても、提供する医療機関が近隣に無いと通院のハードルは高くなります。しかし、オンライン診療であれば、希望する医療機関がオンライン診療に対応していれば、全国どこに住んでいても診療を受けることが可能です。

医療機関の窓口会計と比べて、決済方法の幅が広い

医療機関が導入しているアプリや決済ツールにより異なりますが、クレジットカード払いやQRコード決済など、医療機関の窓口会計と比べて幅広く対応している場合が多いです。

オンライン診療のデメリット

対応できる疾病が限られている

オンライン診療が対応できるのは、生活習慣病の継続治療や、症状が安定している花粉症など、これまでに対面診療をしてきた患者への継続した治療が中心です。初診の対応も可能ですが、基本的に軽度の咳や湿疹に対する診療となります。

システム利用料や薬の配送料がかかる場合がある

オンライン診療は診察料に加えて、システム利用料がかかる場合があります。
さらに処方箋や薬を受取る場合は、配送料がかかる場合もあるため注意が必要です。システム利用料・配送料は利用する医療機関・薬局によって異なるので、事前にホームページなどで確認しておきましょう。

薬が処方された場合、自分で取りに行かないといけないこともある

オンライン診療で薬が処方されると、ほとんどの場合、薬局が薬を配達してくれます。しかし、薬局によっては配達に対応していない場合もあり、その場合は自分で薬局に薬を取りに行く必要があります。

スマートフォンやパソコンの操作・設定が必須

オンライン診療を受けるには、スマートフォンやパソコンの利用が必須です。高齢者など、スマートフォンやパソコンを使い慣れていない方とっては、少し利用のハードルが高いかもしれません。

受診の流れ、利用方法

1. 診察対応の確認

かかりつけ医など、受診しようと考えている医療機関でオンライン診療をやっているか確認しましょう。

2.事前の予約

医療機関のホームページの案内に従って、電話やアプリで予約をとります。その際に支払い方法も確認しておきましょう。

3.診察

予約時間になると、医療機関が指定した方法でオンライン診療が開始します。医師に症状を伝えてください。

4.診察後

医師の診断に合わせて行動しましょう。医療機関に来訪して受診するよう推奨されることもありますので、その場合は指示にしたがって受診してください。支払いはクレジットカード払いなどのキャッシュレス決済が一般的です。

5.(必要なら)薬の受取り

薬の処方を受けた場合は、最寄りの薬局を医療機関に伝え、診察後に薬局に連絡してください。基本的に薬は配送されますが、薬局によっては来訪し服薬指導を受けることもあります。

往診サービス

「ファストドクター」など、医師が自宅に往診してくれるサービスのことをいいます。夜間や休日をはじめ、病院の外来がやっていない時間帯に医療を受けられるサービスです。通常、夜間や休日に医療機関を受診するには自家用車やタクシーをつかって来訪する必要がありますが、そうした移動の手間が無く、自宅に居ながら医師の診察を受けることができます。診療代は健康保険が適用されます。

メリット

自宅で診断・処置を受けられ、検査も受けることができる

医師が診断に必要な医療機器を持参し訪問するため、自宅で必要な医療サービスを受けることができます。感染症が疑われる場合は、新型コロナウイルス感染症の検査やインフルエンザの検査など、必要に応じて検査にも対応してくれます。

その場で薬が処方されるため、薬局に連絡する必要が無い

医師が対応してくれるため、院内処方と同じ扱いとなり、その場で薬を処方してもらうことができます。

入院が必要な場合、医師が対応してくれる

症状が重く、医師から入院が必要と診断されることもあります。その場合、医療機関への連絡や救急車の手配を医師が担ってくれるので、安心感があります。ただし、利用するサービスによって医師の対応は異なりますので、事前に確認しましょう。

デメリット

対応できる疾病が限られている

往診サービスで対応可能な診療科は内科・小児科・整形外科などです。その中でも発熱や咳、軽度のねんざ、打撲など対応できる症状は限られています。

交通費など手数料がかかる

医師が自宅へ訪問する際の交通費は患者負担となります。利用するサービスによって料金設定は変わりますが、上限金額が定められていることが多いです。

全国すべての地域をカバーしているわけではない

往診サービスは民間の会社が経営し、各地域の医師や医療機関と連携し医療サービスを提供しています。そのため、往診サービスを利用できる地域にはバラつきがあります。お住まいの地域が対応しているか、利用前に確認するようにしましょう。

受診の流れ、利用方法

1. 往診の依頼

電話やアプリから往診の依頼をします。症状を伝え、往診対応になるか医師の判断を待ち、往診になる場合は往診時間や担当医師の連絡がきます。

2. 医師が自宅へ訪問

利用するサービスにより異なりますが、最短15~30分で医師が車で訪問します。

3. 自宅で診察

医師が症状に応じて診察・検査をします。診察の結果、すぐに医療機関にかかる必要がある場合は、医師の指示に従い行動してください。

4. (必要なら)その場で薬を処方

診察内容に応じて、必要な薬が数日分処方されます。

5. 診察後

後日、健康保険診療費と交通費が請求されます。支払いはクレジットカード払いやキャッシュレス決済などが一般的です。

「病院に行く」以外の受診方法を知って、うまく活用しよう

対面診療に比べると対応できる疾病は限られますが、「病院に行く」以外にも、さまざまな受診方法が広がっています。夜間に急に体調を崩した場合や、仕事が忙しくて病院に行く時間がとれない場合、また小さな子どもがいて外出に気を遣う場合に、オンライン診療や往診サービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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