【FP監修】カード会員専用保険に加入した方がいい?加入を考える時に知っておきたい、メリットと注意点
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クレジットカードに新規入会すると、カード会社から「カード会員専用保険」についてのお知らせが届くことがあります。
カード会員専用保険とは、クレジットカード会社が自社のクレジットカード会員向けに提供している保険です。医療保険やがん保険の他、ゴルファー向け保険といった少し珍しい保険まで、さまざまな保険が提供されています。クレジットカード会社によって保険商品や補償内容に多少の違いはあるものの、比較的お手頃な保険料で手軽に加入できるのが特徴です。
ここでは、クレジットカード会員専用保険の特徴や加入するメリット、加入する時に注意すべき点について、説明していきます。
カード会員専用保険とは、どんな保険なの?
カード会員専用保険とは、クレジットカードを保有している会員を被保険者(保険の対象者)とし、クレジットカード会社が保険会社と保険契約を結んだ団体保険を指します。保険加入は会員が任意で選択でき、加入する際は簡単な手続きとお手頃な保険料で契約ができます。
一般的な保険は、個人を被保険者として、その本人または家族などの個人が保険会社と保険契約を結びますが、カード会員専用保険では保険の契約者が加入を希望したカード会員ではなく、クレジットカード会社となる点が異なります。
また、カード会員専用の保険であるため、対象となるクレジットカードを解約して、カード会員でなくなった場合は、保険も解約となります。
どんな保険に加入できるの?
カード会員専用保険で多く扱われている保険商品には、以下のようなものがあります。
- 病気やケガによる入院、手術費用などを補償する「医療保険」
- がんになった時の治療費を補償する「がん保険」
- 介護状態と認定された場合の介護にかかる費用を補償する「介護保険」
- 日常生活で負ったケガの治療費などを補償する「傷害保険」
- 自転車運転中のケガの治療費や、事故を起こした場合の賠償金も補償する「自転車保険」
- ゴルフ中のケガの他、ホールインワン達成時のお祝い関連費用も補償する「ゴルファー保険」
- 個人間のトラブル解決にかかった費用や賠償金を補償する「個人賠償責任保険」
カード会員専用保険で取扱われている保険の多くは、補償対象となる事項や範囲が一般の保険と比べ限定されていますが、一般の保険ではカバーされていない部分をカバーできる保険もあります。
加入するメリット
カード会員専用保険に加入するメリットには、以下のようなものがあります。
保険料がお手頃・一律
カード会員専用保険に加入するメリットの1つは、保険料がお手頃なことです。月額200円から加入できる保険もあり「あまり起こらないけど、万が一起こった場合に大きな影響がある」という事象に備えるために、気軽に加入ができます。また、一部の保険では契約する人の年齢に関係なく、保険料が一律である点もメリットです。
シンプルな補償内容でほしい補償だけを契約できる
保険料がお手頃な分、カード会員専用保険は一般の保険と比べて補償が限定的になっているものもあります。その分、内容がシンプルでどういった時にいくら補償されるかが分かりやすくなっています。
契約手続きが簡単
カード会員専用保険の多くは、専用のWebサイトから申込みを行うだけで、加入手続きが完了します。一般の保険のように、複数の書類への記入や健康診断の結果を提出するなどの煩雑な手続きは不要です。
解約する場合も、電話または専用Webサイトから解約手続きを行うだけで解約が可能です。
加入するにあたっての注意点
簡単な手続きで加入できるカード会員専用保険ですが、実際に加入を検討する際は以下の点に注意する必要があります。
該当するクレジットカードを保有している必要がある
カード会員専用保険は、保険を提供しているクレジットカード会社が発行しているクレジットカードを保有している人向けの保険です。そのため、保険に加入中に該当のクレジットカードを解約すると、保険も解約となります。
クレジットカードの解約を行う時は、カード会員専用保険に加入していないか確認してから解約をするようにしましょう。
補償内容の確認や更新のお知らせ、解約手続きの多くがネット上で行われる
通常保険に加入すると、契約や補償の内容が記載された保険証券や加入証が送られてきます。
しかし、カード会員専用保険では、契約や補償の内容確認、保険金請求や問い合わせ、解約手続きなども加入者専用Webサイトから行うものが多くあります。
加入申込みを行う際は、Webページに記載された該当商品の説明や、申込みページの説明、重要事項をよく読んだうえで、加入手続きを行うようにしましょう。
また、保険期間満了までに保険が自動更新されるかどうかの確認も重要です。事前に登録したメールアドレスに満了の案内が届き、郵送されないことがあります。通知メールを見逃し、気がついたら自動更新されていた、ということもありますので、注意が必要です。
補償される金額が少ない、範囲が狭い
保険料がお手頃な反面、補償される範囲や金額が少ないのも、カード会員専用保険の特徴です。例えば、ケガに対する保険では入院費はでるものの手術に対する補償はないことも。また、持ち物に対する保険では、人から借りた物品は対象外になっている場合もあります。
自分が補償してもらいたいものや範囲がカバーされているか、金額に不足はないか、加入前に十分確認するとよいでしょう。
他の保険ですでにカバーされている可能性がある
カード会員専用保険として用意されているものの中には、他の保険のオプションとして補償されているものもあります。
例えば自転車保険や個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険のオプションとしてお手頃な保険料で一緒に加入できることがあります。
すでに火災保険のオプションとして自転車保険や個人賠償責任保険と同じ補償をつけている場合は、重複して入っていてもどちらか一方の保険からしか保険金が受取れないことがあります。そのため、現在加入中の保険に同様の補償がないか確認した上で加入を検討しましょう。
自分にとってのメリットをしっかり考えて加入を
カード会員専用保険は、簡単な手続きですぐに加入ができるため、自分が補償してほしいものと保険でカバーされる内容がマッチすれば、使い勝手の良い保険と言えるでしょう。
しかし、よく検討をしないままに加入すると、実は他の保険で代用できる補償内容だったり、補償してほしい範囲が対象外だったなど、保険料が無駄になってしまう場合もあります。
手軽さなどに目をとらわれず、本当に自分にとってメリットがあるのかを考えて、加入するかどうかを決めるようにしましょう。
『どの保険を選べばいいかわからない』『保険の補償内容は何を基準に判断すればいいかわからない』などの疑問をお持ちではないでしょうか?
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