【FP監修】旅行を楽しみたいけどキャンセル料が不安…対策はある?
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2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことにより、コロナ前と同じような生活に戻ってきたと感じる方も多いのではないでしょうか。コロナが流行っているときは行けなかった旅行を楽しもう、と計画している方もいると思います。
しかし、体調や天候などのさまざまな理由で旅行が中止となってしまう可能性がありますよね。旅行の直前にキャンセルすると、予約していたホテルや航空券のキャンセル料を支払う必要がでてくる場合があるでしょう。
今回は旅行の準備をしている方、キャンセル料が不安な方が知っておくと良い、旅行のキャンセル料の補償をしてくれる「キャンセル保険」について解説します。
旅行にはキャンセルのリスクがある?
皆さんは、旅行に行くと決めたらまず何をしますか?
多くの方が、どこにいつ行くのかという計画を立てて、事前にホテルや航空券、新幹線などの予約を取り、場合によっては遊園地や水族館などのチケットを購入するなど、様々な準備をするのではないでしょうか。ですが、前述の通り、旅行は事前に決めることがほとんどなので、体調や天候によって、急遽旅行に行けなくなってしまうことは十分に考えられます。
このように旅行の計画を進めていく中で「キャンセルになる可能性」を不安に感じている方もいらっしゃるかと思います。
旅行が突然キャンセルになる可能性
旅行がキャンセルになる理由は「子どもが発熱した」「ケガをしてしまった」などさまざまあるでしょう。しかし、コロナなどの感染症や天候が要因で旅行が突然キャンセルになる可能性があります。
第5類に移行したとはいえ、まだまだ感染可能性のあるコロナの他にも、風邪やインフルエンザなどにかかる可能性はありますし、小さなお子さんがいるご家庭では、幼稚園、保育園、小学校から流行の感染症をもらってくる可能性があります。このように、旅行の前に自分や家族、友達が感染症にかかってしてしまって、旅行をキャンセルせざるを得ない、という可能性があります。
天候の要因としては、「台風」や「大雨」などが挙げられます。それらが原因で、飛行機や鉄道、新幹線が遅延・運休する可能性があるでしょう。参加予定のイベントが延期・中止になる可能性もあります。
残念なことに旅行がキャンセルになると、旅行やイベントに参加できないだけでなく、その旅行で使う予定だったホテルや航空券などのキャンセル料を支払わなければなりません。
キャンセル料に関する不安を最小限に抑えるためにも、キャンセル料の有無や規定、注意事項などが記載されたキャンセルポリシーは必ず確認しておきましょう。旅行サイトや旅行代理店、ホテルや航空会社のパンフレットや予約サイトに記載されています。そのほかできる限りの体調管理や、天気の確認も必要です。
こういった事前準備以外に、キャンセル料に対して何か対策はあるのでしょうか。
キャンセル料を補償してくれる保険って?
旅行をキャンセルしたときに発生するホテルや航空券などのキャンセル料を補償する保険があります。全般的に「キャンセル保険」と呼ばれており、商品名は保険会社によってさまざまです。
世の中で新型コロナウイルス感染症が拡大したあと、コロナ関連で旅行をキャンセルするケースが増えましたよね。ウィズコロナ旅行が浸透してきた今、そういったキャンセルに対する不安を持った人々から関心が集まっている保険です。
しかし、キャンセル保険の補償対象は、コロナ関連のキャンセル理由の場合だけではありません。そして、この「キャンセル保険」の補償対象や保険金額、申込み条件は保険商品によってそれぞれ違いがあります。キャンセル保険の概要と合わせて注意点をみていきましょう。
補償対象
補償対象の旅行は、国内旅行、海外旅行、日帰りツアーなどです。しかし、海外旅行は対象外であったり、航空券のみの予約を対象に含むものがあったりするなど、保険商品によって補償対象範囲は異なります。
また、保険商品によって補償対象となるキャンセル理由も異なります。例えば、「急な通院」をキャンセル保険対象にしているものもあれば、そうでないものもあります。
ちなみに、保険商品によっては、「裁判所への出廷」や「勤め先の倒産」などレアなシチュエーションまで補償対象を広げているものもあります。
幅広いキャンセル理由を補償対象としているかも重要ですが、自分が心配しているキャンセル理由が補償対象となっているかを基準に選ぶとよいでしょう。
なお「急な入院が必要になったから」といった同じ理由でも、旅行開始の何日前までの入院か、また何日間の入院か、など保険商品によって条件が変わるので確認しておきましょう。
保険金
保険金の額は、補償対象の旅行のキャンセル料がいくらであったか、そしてキャンセル料に対してどれだけ補償されるかによって変わります。
保険商品の中には「100%補償するプラン」「70%補償するプラン」など、補償割合を選べる場合もありますが「どういった理由でキャンセルしたか」というキャンセル事由によって補償割合が変わる場合が多いでしょう。
補償の具体例がこちらになります。
例1:
キャンセル理由【旅行の前日に急な入院をすることになった】
→<補償割合100%>
ホテルと航空機のキャンセル料が10万円×100%=10万円の支払保険金
例2:
キャンセル理由【特別警報が出たことにより空港に行く電車が運休し、飛行機に乗り遅れてしまった】
→<補償割合70%>
航空機のキャンセル料が1万円×70%=7,000円の支払保険金
例3:
キャンセル理由【コロナに罹患し自宅療養が必要となった】
→<補償割合30%>
ホテルのキャンセル料が5万円×30%=1万5,000円の支払保険金
※上記の具体例は、実際の特定の商品の補償例ではありません。
申込み条件
キャンセル保険に加入できるかどうかの申込み条件は、旅行の予約人数、旅行が始まるまでの日数、旅行の予約はどこの予約サイトや代理店などを経由したか、予約者の年齢などの項目があります。
また、保険商品によって違いが目立つため、自分に合っているものかしっかりと確認しておく必要があります。
体調不良が原因のキャンセルや、台風による交通機関の遅れが原因のキャンセルなど、自分が心配している部分が補償される商品であれば、安心して旅行の計画を立てることができるのではないでしょうか。
キャンセル保険について知っておくべき注意点
キャンセル保険は対象となるキャンセル料が補償されますが、上記でも解説したとおり、保険商品によって提供している内容に違いがあります。その中でも注意しておくべき点を確認しておきましょう。
キャンセル料が全額補償されない場合があること
補償の具体例でもお見せしたとおり、キャンセル理由によっては100%ではなく70%、50%、30%など補償割合が異なります。また、商品によっては補償の上限が100%ではなく70%など、全額補償されない場合もあります。
キャンセル理由によっては補償割合が低く、支払った保険料が上回ってしまう場合があるので注意しましょう。
補償の対象外になる可能性があること
保険に加入していたとしても、キャンセル理由がその保険商品の対象範囲でなければキャンセル料は全額自己負担となります。その場合は、保険に加入して支払った保険料は掛け捨てとなってしまいます。
これらの注意点を理解したうえで、キャンセル保険への加入を検討する場合は、自分が特に心配なキャンセル理由を明確にしてから、そのキャンセル理由を手厚く補償してくれる保険かどうかを調べると、自分に合ったキャンセル保険商品を選ぶことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。キャンセル料が心配な方に向けたキャンセル保険。まずはキャンセル保険の概要や注意点をよく理解したうえで、自分にとって必要かどうか判断してみてくださいね。また、加入をする場合には自分に合ったものが選べるよう、商品ごとの特徴をしっかりと調べることが大切です。そうすることで、旅行をより楽しく安心して計画することができるでしょう。
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