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車上荒らしは他人事じゃない!事前と事後の対策を知ろう

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「朝、会社に行くために車に乗ったら、カーナビの装置がなくなっていた」

「家のガレージに停めていた車のガラスが割られている」など。

心無い人による車上荒らしは、誰にでも、そしていつでも起こりえます。

まずは被害にあわないように対策を練ったうえで、被害にあってしまった場合はどうするのかを知っておきましょう。

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車上荒らしを知る

車上荒らしという言葉は、恐らく聞き覚えのある方が多いでしょう。

しかし、細かい部分まで意味を理解している方は少ないかもしれません。

そこで、「車上荒らしは、具体的にどんなことをされてしまうのか」について考えてみましょう。

どんな車がターゲットにされる?

最初に、どんな車がターゲットにされるか考えてみましょう。

何となく、「高い車ほど狙われそう」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし実は、高い車=高級車は台数自体が少ないためか、車上荒らしのターゲットにはなりにくいのです。

実際にはどんな車がターゲットにされていたかというランキングが、一般社団法人日本損害保険協会より「車名別盗難状況―車上ねらい」という形で発表されています。

その内容を見てみましょう。※なお、カッコ内は(件数/構成比)と読み替えてください。

車上荒らしに遭いやすい車種
順位 車種 件数/構成比
1位 プリウス 26/7.1%
2位 ハイエース 21/5.8%
3位 ヴォクシー 16/4.4%
4位 メルセデスベンツ 13/3.6%
同4位 レクサス 13/3.6%

参考: 一般社団法人日本損害保険協会第20回 自動車盗難事故実態調査結果をもとに執筆者作成

実は1位から4位まですべて日本車で、同4位に唯一の外車がランクインしている状態でした。

ちなみに、一般社団法人日本自動車販売協会連合会によれば、2019年1月から6月まで最も販売台数が多かった車はプリウスです。

やはり、販売台数の多い車種は車上荒らしのターゲットにされる確率も高いと考えられます。

どんなものが盗まれる?

しかし、車上荒らしが本当に狙っているのは車体本体だけに限らず、部品や車内に置かれているものも含まれるようです。

一時期は「カーナビは狙われるから気を付けたほうがいい」とささやかれていましたが、実際はどうなのでしょうか?

盗まれたもの=被害品割合についても、一般社団法人損害保険協会が調査を行っています。

2015年と2018年で数値を比較してみました。※「品目;2015年の数値/2018年の数値」と読み替えてください。

車上荒らしの盗難品目と盗難割合
盗難品目 2015年の盗難割合/2018年の盗難割合
外装部品(バンパー・ドアミラー等) 14.8%/13.7%
スポーツ用品(ゴルフバッグ等) 6.5% /13.0%
バッグ類 10.3%/12.3%
金銭・カード(ETCカード除く) 9.6%/10.4%
カーナビ 11.2%/4.3%
タイヤ・ホイール 4.8%/3.6%
運転免許証 0.9%/2.2%
衣料品類 1.7%/1.0%
パソコン・情報端末 1.9%/1.0%
携帯電話 1.7% /0.7%
オーディオ 0.7%/0.7%
CD・MD・DVD等(ソフト) 1.2% /0.5%
ETC車載機(ETCカード含む) 2.4%/0.2%
その他 32.3%/36.4%

参考: 一般社団法人日本損害保険協会第20回 自動車盗難事故実態調査結果をもとに執筆者作成

どうやら近年ではカーナビが盗まれる割合は減っており、逆にバンパーやドアミラーなどが狙われているようです。

また、バッグが盗まれた結果、携帯電話や運転免許証も一緒に失うというパターンも考えられるでしょう。

どんな時間帯が危ない?

車上荒らしの手口にもよりますが、白昼堂々と犯行に及ぶのは目立ちそうな気がしませんか?

やるなら誰にも目立たないような時間帯に、暗い中がいいと思うはずです。

車上荒らしの盗難発生時間帯でもっとも多かったのは、深夜~朝(22時から9時)の時間帯。

全体の75.8%にも上ります(一般社団法人日本損害保険協会「第20回 自動車盗難事故実態調査 結果報告」による)。

寝ている人が多い時間帯で、人通りも少なく暗いため、犯人にとっては周囲に気づかれずに犯行に及べる状況なのも、この時間帯の犯行が多くなっている一つの要因でしょう。

どんな場所が狙われる?

どこで車上荒らしの被害にあうかは、その時になってみないとわかりません。

しかし、「車を長く置いておく」「夜中でも人が入れる」場所は危ない可能性が高いでしょう。

2018年のデータですが、車上荒らしによる損害保険の支払い件数と発生場所は次のようになっています。

※「盗難発生場所:支払件数/構成比」と読み替えてください。

車上荒らしの発生場所と保険支払い件数
盗難発生場所 支払件数/構成比
自宅(屋内) 17/4.7%
自宅(屋外) 161/44.2%
契約駐車場(屋内) 5/1.4%
契約駐車場(屋外) 72/19.8%
スーパー・コンビニ駐車場 8/2.2%
通勤先駐車場 8/2.2%
空き地 3/0.8%
路上 4/1.1%
その他 86/23.6%

参考: 一般社団法人日本損害保険協会第20回 自動車盗難事故実態調査結果をもとに執筆者作成

特に狙われるのが自宅(屋外)、その次が契約駐車場(屋外)なので、「外にある駐車場に置いている」というシチュエーションがもっとも車上荒らしにあいやすいということでしょう。

また、通勤先やコンビニ、スーパーも要注意スポットです。

どんな方法で荒らされる?

車上荒らしの手口としては、車の窓ガラスを割り、そこからものを盗み出すのが一般的です。

ガラスが刺さらないようにする丈夫な軍手とハンマーなどの鈍器があれば、ガラスはあっさり割れてしまいます。

また、なんらかの理由で車のカギが閉まっていなかった場合は、あっさりとものを盗み出されてしまうでしょう。

大規模な犯行もありうるので要注意

車上荒らしでは、犯人が一人だけ(単独犯)というパターンも少なくありません。

しかし、なかには「見張り担当」「実行担当」というように、チームで組んで大規模に車上荒らしを繰り広げるケースもあります。

ここまでになってしまうと方法も研究し尽くされているため、なかなか個人の力では防ぎようがないのが現状です。

車上荒らしの平均被害額について

車上荒らしにおける平均被害額(平均支払保険料)の統計結果について調べてみました。

(※2018年11月発表 一般社団法人日本損害保険協会の調査による)

車上荒らしの発生件数と平均支払保険金額
年度 発生件数 1件あたりの平均支払保険金
2015年 490件 34万円/件
2016年 455件 35.8万円/件
2017年 577件 35.3万円/件
2018年 364件 25.2万円/件

参考: 一般社団法人日本損害保険協会第20回 自動車盗難事故実態調査結果をもとに執筆者作成

2017年までは車上荒らしの発生件数は増加傾向にありましたが、2018年には200件以上減少しています。
また、車上荒らしの発生件数と同様に、1件あたりの平均支払保険金額も減少しています。
しかし、平均支払保険金額が減少しているといっても、25.2万円という金額は決して小さなものではありません。
そのため日頃から車上荒らしを防ぐことを意識する必要があります。

車上荒らしを防ぐ

車上荒らしを防ぐには、どうすればよいのでしょうか。具体的な方法を考えてみました。

手軽にできる8つの方法

まず、誰でも簡単にできる8つの方法を考えてみました。

車上荒らしを防ぐ方法

1. 路上駐車をしない。

2. 少しの間でも車を離れる場合は、ドアをかけ、キーは肌身離さず持つ。

3. 貴重品を置きっぱなしにしない。

4. カーナビやETCは取り外しができるものを使い、自宅に持ち帰る。

5. 自宅と駐車場が離れている場合は、こまめに確認する。

6. 駐車場を借りる場合は、セキュリティ対策を確認する。

7. フェンス、ゲート、管理人、防犯カメラの状況には注意すること。

8. 車自体にセキュリティ対策を施す。イモビライザーやタイヤロック、ハンドルロックを導入する。

これを全部試すだけでも、車上荒らしにあう確率はぐっと減らせるはずです。

監視カメラはどれだけ効果があるのか

コンビニやスーパーなどの店舗では、防犯対策として監視カメラが導入されているのが一般的です。

最近では一般住宅に設置できる防犯カメラも販売されていますが、車上荒らし対策としてどれだけ効果があるのでしょうか?

効果を立証する具体的なデータはありませんが、防犯カメラが設置されているということで、心理的な圧迫感を与える効果は見込めるはずです。

また、万が一車上荒らしにあってしまった場合、証拠映像として提出できるので、犯人を捕まえるのに役立つでしょう。

セキュリティシステムの導入も検討しよう

特に自宅の駐車場で車上荒らしにあうことを想定した場合、車上荒らし対策も含めて防犯対策を見直すのも選択肢に入れてみましょう。

警備会社が提供する、ホームセキュリティシステムを導入するのも効果的と言えそうです。

最大の対策は「スキを与えない」こと

具体的な対策をいくつか述べてきましたが、結局のところ、最大の対策は「スキを与えない」ことでしょう。

車のカギは必ずかける、車内に盗まれて困るものを置かない、車を離れるときは確認を怠らないなど。

当たり前のことでも、疲れていたり時間がなかったりすると抜け落ちてしまうものです。

落ち着いて冷静に行動し、車上荒らしの犯人につけいるスキを与えないことが、実は一番の対策かもしれません。

もし車上荒らしにあってしまったら?

車上荒らしを知り対策を練ったとしても、運悪く車上荒らしにあってしまうことはありえます。

そういうときのために、適切な対応の流れを覚えておきましょう。

まずは警察へ

事件現場から電話で110番通報し、警察に車上荒らしにあった旨を伝えてください。

担当の警察官が現場に到着すると、事情聴取鑑識作業が始まります。

事情聴取では主に次の質問をされますので、落ち着いて答えましょう。

事情聴取での質問事項

●「車上荒らしにあった」と気が付いたのはいつごろか?

● 前日、当日は何をしていたか?

● 最後に車を運転したのはいつか?

● 夜中に大きな物音はしなかったか?

● 盗まれたものは何か?

● 盗まれたものの金額はいくらぐらいだったか?

この他にも警察官が必要だと思った情報について質問されますが、嘘をつかずありのままを話しましょう。

これと並行して、別の警察官が鑑識作業を行います。

通報したご本人及びご家族の指紋採取も行うので、すぐに応じられるように声をかけておくとよいでしょう。

保険会社へ連絡しよう

自動車保険を契約している場合、保険会社にも連絡しましょう。

ほとんどの保険会社では24時間対応のコールセンターを設けているので、電話で状況を説明します。

保険の加入内容を確認したうえで必要な書類や手続きの案内をしてくれるので、準備を進めていきましょう。

車の修理を依頼しよう

JAFや車を購入したときのディーラーに電話し、車の修理の手配を進めましょう。

このとき、代車の手配も一緒に頼んでおくと後々楽になります(※保険会社で対応してくれる場合もあります)。

金融機関に連絡しよう

車上荒らしで盗まれたものの中に銀行通帳・キャッシュカードなどがあった場合、発行する金融機関にも連絡をして対応を仰いでください。

これは、クレジットカードが入っていた場合も同様です。

悪用されるリスクを考えると、可能な限り早い段階での連絡をおすすめします。

特にクレジットカードについては、時間が経てば経つほど悪用されるリスクも高まります。

再発行を依頼する際に、不正利用がされてないかどうかも調べてもらいましょう。

雑損控除も検討しよう

実は車上荒らしの被害にあった場合、雑損控除を行うことで税金を安くできる可能性があります。

まず控除の対象となる資産ですが、「納税者、納税者と生計を一にする配偶者・親族でその年の総所得金額等が48万円以下の者が所有する」もので、「棚卸資産若しくは事業用固定資産または生活に通常必要でない資産のいずれにも該当しない」ものです。

ご自身、あるいはご家族が普段の生活で使っているものなら大丈夫と考えておきましょう。

雑損控除の具体的な金額は、次の2段階に分けて計算します。

雑損控除の計算方法

1. 「差引損失額=損害金額+災害等に関連したやむを得ない支出の金額―保険金などにより補てんされる金額」という計算式を用いて、差引損失額を計算する。

2. 「差引損失額―総所得金額等×10%」「差引損失額のうち災害関連支出の金額―5万円」のうち、いずれか多い方を雑損控除額として計算する。

計算できたら、確定申告の時に申告書と災害等に関連したやむを得ない支出の領収書などを添付し、提出しましょう。

会社勤めの方(=給与所得者)は、これに合わせて給与所得の源泉徴収票(原本)も添付してください。

犯人を捕まえるのは難しい

車上荒らしの犯人が見つかる可能性は低いのが現状です。

警視庁によれば、平成28年度中の都内の「車上ねらい(=車上荒らし)」の発生件数は2,958件と減少傾向にあります。

しかし、このうちどれだけ犯人が逮捕されているかという点についてはデータがありません。

犯人が見つからないという事態も想定されると考えて動いた方がよいでしょう。

自動車保険でどれだけカバーできるのか

もしも車上荒らしに遭遇してしまった場合、自動車保険でどれだけ損害がカバーできるのでしょうか。

まず、サイドミラー・ドア・カーナビなど車の部品や車に装着されているものについては、車両保険があれば補償の対象となるのが一般的です。

ただし免責金額を設定している場合は、被害額が小さければ保険が使えません。

また、保険金は免責金額を超えた部分について支払われるので、損害額が全額保険でカバーできるわけではない点に注意しましょう。

次に、車の中に置いていたものが盗まれた場合についても考えてみましょう。

車内に置いていたものについても、損害をカバーする特約がついていれば保険でまかなえます。

しかし、そうでない場合はカバーできません。

盗まれたものの中に免許証やパスポートが入っていた場合、再発行にかかる費用は自己負担になってしまう点も気を付けましょう。

車上荒らしを補償する保険 ~身の回り品補償特約について~

上記のような車上荒らしは、車両保険の身の回り品補償特約にて補償できます。

対象となる損害は、車内、トランク内などに積んでいる個人の身の回り品です。

ゴルフバックや後付けのカーナビ、カメラなどが該当します。

ただし、保険対象とならない免責損害も規定されていますのでご注意ください。
現金、クレジットカード・スマホ・ノートパソコン・サーフボード・自転車・眼鏡・コンタクトレンズの損害は支払の対象外となることが多いようです。
契約の際は各保険会社のパンフレットや約款でしっかりとご確認ください。
車上荒らしの保険金請求については、警察に届け出ることが必須となります。届け出た際に発行される「盗難受理番号」を被害物の明細とともに保険会社に報告します。

また、盗難事故は等級としては1事故につき1等級ダウンします。また、事故有係数適用期間も1年加算されます。

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