【FP監修】今日からできる!相次ぐ値上げを乗り切る方法


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2022年から「異例の値上げラッシュ」が始まり、何度も大きな値上げの波がありました。
2023年3月からはアイスクリームをはじめとする冷菓や菓子類、食用油や調味料など、生活に欠かせない食品の価格改定や内容量変更などが相次いでいます。

帝国データバンクによると、2023年9月時点で値上げが実施された、もしくは実施予定がある商品は3万1,036品目に上るとされています。

22年から続く値上げの波は、2023年以降、落ち着く気配はあるのでしょうか。

2023年秋以降の見通し

2023年秋以降、値上げ品目は減少傾向になるという見解が示されています。

帝国データバンクが2023年8月に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査(2023年9月)」によるとによると、2023年通年の値上げ品目数は2022年の値上げ品目数をすでに上回り、年間累計としてはバブル崩壊以降で類を見ない記録的な値上げラッシュとなっている。一方で、”2022年から続く値上げで食品メーカーの収益がある程度改善したこと、原材料価格も一服してきたことから、値上げ機運は後退の気配もみられ、2023年の値上げは10月以降、2022年に比べて大幅に減少する可能性が高い。”との見解を示しています。

値上げが少し落ち着くという見解にホッとする気持ちもありますが、2022年以降、具体的にどんなものが値上げになっているのか見ていきましょう。

食品

・キューピー
高病原性鳥インフルエンザによる鶏卵価格の急騰を受け、2023年4月よりマヨネーズ類、タマゴ加工品など計259品目の価格を約1~17%改定しています。「キユーピーマヨネーズ」450グラム入りの参考小売価格は475円から520円に値上げされています。

・サントリー株式会社
2023年7月より国産ウイスキーの一部商品の価格が16~20%改定しています。「サントリーウイスキー 角瓶 700ml」は1,590円 から1,910円に値上げしました。
また、10月より大容量ペットボトル商品などの価格を6~22%改定します。「サントリー天然水 2L」は270円から300円に値上がりされました。

・マルハニチロ株式会社
2023年2月に、冷凍食品など家庭用食品224品目が約2~25%、業務用は370品目が約5~25%値上げされました。さらに8月からは缶詰など家庭用加工食品56品が約8~21%値上げされています。

・ハーゲンダッツ
2023年4月よりミニカップ、クリスピーサンド、バーは295円から325円へ、アソートボックスは880円から925円へ、ギフト券は740円から814円へ値上げされました。

電気

日本はエネルギーの多くを海外から輸入しています。
そのため、世界的なエネルギー価格の高騰や急激な円安などの影響で輸入時の価格が変動します。
その変動した部分を電気料金に反映させることのできる「燃料調整費制度」があります。

2022年時点でこの燃料調整費の高騰分を上乗せできる上限に既に達している大手電力会社のうち一部は、経済産業大臣に電気料金の値上げ申請を行い、認可を受け2023年6月以降に電気料金の値上げを実施しています。

・東北電力
規制料金(一般家庭、100Vまたは200Vの低圧で電気を使用する人)については、2023年6月より平均25.47%の値上げを行いました。

・北陸電力株式会社
2023年6月より規制料金を平均39.70%の値上げを行いました。

ガス

ガスも電気と同様に、変動した価格を調整する「原料費調整制度」があります。
原料費調整額の上限に達し、超過分は各都市ガス会社が負担しており、電気同様に各社では上限の引き上げの動きが進んでいます。

・東京ガス
東京ガスは2022年10月以降、段階的に値上げを実施しています。2023年10月検針分より、低圧電気料金の値上げを行う予定です。

電気やガス代は国による負担緩和策が実施されている

電気やガス料金の上昇によって影響を受ける家庭や企業の負担を軽減するために「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が2023年1月より実施されています。電気は低圧:3.5円/kWh、高圧:1.8円/kWhを、ガスは15円/㎥(※1)を補助するもので、当初は2023年9月までの実施予定でしたが、2023年12月までに延長されています。いつまで補助が延長されるかわかりませんが、この補助が終了するとさらにエネルギー料金が家計を圧迫することになりそうです。
※1 家庭及び年間契約量1,000万㎥未満の企業等が対象

電車

首都圏の鉄道各社を中心に2023年3月以降、運賃が値上げされています。

・JR東日本
2023年3月より駅のバリアフリー化やホームドアの設置によって特定区間(山手線や中央線など)の鉄道運賃が10円値上げされます。
通勤定期においても1か月で280円、3か月で790円、6か月で1,420円の値上げとなります。
一方で、平日朝のピーク時間帯以外に利用することで、改定前の通勤定期券の価格から約10%値下げした価格で利用できるオフピーク定期券などのサービスを始めています。

今日から意識しよう!おうちでできる冬にむけた節約方法

寒い季節になると、電気代もガス代も他の季節よりも高くなりますよね。
そんな冬にできる節約方法をご紹介します。

電気代

電気代の明細を見て「今月はこんなに高いの⁉」と驚いたことはありませんか?
冬は夏より電気料金が高くなる傾向があります。

いくつか理由はありますが、まずは「外との気温差」です。
夏にエアコンの設定温度を28度にしていた場合、外気温が33度の時は温度差が5度ですが、冬にエアコンの設定温度を20度にしていた場合、外気温が10度の時は温度差が10度になります。
次に、冬の方が日照時間が短く部屋が温まりにくいので、エアコンや照明など電気を使用している時間が長くなり、電気料金もそれに伴い増加します。

そんな冬のエアコン節約方法は、風量と風向きがポイントになります。
エアコンは付けた時の室温から設定温度に到達するまでが最も電気を使います。そのため、付けてすぐは強風運転にし、設定温度に到達したら微風運転にすると消費電力を減らすことができます。

その他にも、暖かい空気は上に集まるのでエアコンの風向きを下にするのも効果的です。

ガス代

寒い季節は鍋などの煮込み料理や、お皿洗い、お風呂など、ガスを使うことが多くなる季節です。
少しでもガス代を節約するために工夫できることを考えてみたいと思います。

まず、料理をする時は鍋から炎がはみ出さないように火力を調節したり、圧力鍋で料理時間を短縮したり、土鍋の保温効果を利用するなどの工夫をしましょう。

お風呂は、なるべく追い炊きをしなくてすむように、家族一人一人の入浴時間が空かないようにすると良いでしょう。もしそれが難しい場合にはお風呂のフタや保温シートを使用するとお湯が冷めにくくなります。

お皿洗い時に給湯器を使用しているご家庭は、お湯の温度を下げて使用するだけでもガス代の節約になります。

食費・その他

「頑張って節約しているのに、なかなかお金が貯まらないな」
と思うことはありませんか?

「ラテマネー」という言葉があります。

アメリカの資産アドバイザーのデヴィット・バック氏の著書にある「毎日何気なく使うお金」のことです。
例えば、毎日出勤前にコンビニで一杯180円のカフェラテを購入したとします。一回に支払うお金は180円と高額ではありませんが、1か月に20日出勤した場合、1年間でカフェラテだけで43,200円支払うことになります。
それを5年間続けると216,000円もの金額になります。

カフェラテに限らず、ふと立ち寄ったコンビニで購入するお菓子や自販機で購入するペットボトル飲料、出先で急遽購入するビニール傘、ATM手数料などもラテマネーに含まれます。
一つ一つは高額ではありませんが、塵も積もれば山となるので一度見直してみるのもいいかもしれません。

ラテマネーを減らすためには、
・買い物メモをつくり、余計なものを購入しないようにする
・マイボトルを持つ
・現金は計画的にATMでおろす、電子マネーを活用する
・今購入しようとしているものが本当に必要なものなのか?購入前に考える

などの方法があります。

頑張って節約しているのにその効果を感じられていない人は、一度ラテマネーについて見直してみてはいかがでしょうか。

値上げに対して、今日からできる節約をはじめてみよう

2022年から続く相次ぐ記録的な値上げラッシュ。2023年秋以降、少し落ち着くようですが値下がりするわけではないので、節約は引き続き必要になるでしょう。
冬は光熱費がかさみやすい季節なので、季節に合った節約方法で上手に乗り切っていけるといいですね。

頑張っているのに節約の効果が実感できない人は「ラテマネー」も見直してみるとよいかもしれません。
これからも「節約」とは上手に付き合っていきたいですね。

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