いくらぐらいかかる?抗がん剤治療の費用

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国立がん研究センターの最新のがん統計によると、がんになる確率は男性が62%、女性は47%です。

今回は、現在の主ながん治療法といわれる「手術治療」「抗がん剤治療(薬物治療)」「放射線治療」の中から「抗がん剤治療」のメリット、デメリットについて解説します。

万一がんにかかった際の備えとして、治療法を頭に入れておきましょう。

また、がんの治療には高額な費用がかかります。

今回は、その費用を賄う「がん保険」についても紹介します。

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全がん細胞を破壊する効果がある抗がん剤治療

がんの治療法は大きく分けると「局所療法」と「全身療法」の2つがあります。

最初に「がん」の主な治療法について、次に「局所療法」と「全身療法」について簡単に解説します。

がんの主な治療法「三大治療」

現在、がんの治療は手術治療、抗がん剤治療、放射線治療の3つを中心に行われており、これらは三大治療と呼ばれています。

1.手術治療

がんの病巣が限定されているときに用いられる治療法です。

近年は体に負担のかからない内視鏡手術が行われるようなっています。

2.抗がん剤治療

薬物療法または化学療法とも呼ばれます。

がん細胞の増殖を抑え、再発や転移を防ぐ効果のある抗がん剤を投与することで治療を行います。

小さながん細胞にも効果があります。

3.放射線治療

がん細胞に放射線を当てて、がん細胞を消滅させる治療法です。

事前にがん細胞の大きさや位置を測り、がん細胞のある部分のみを集中的に照射する局所治療となっています。

局所療法と全身療法

局所療法(手術治療・放射線治療)

がんの部分とその周りの正常細胞の一部を切除、または、がん細胞を死滅させ、増殖を抑える治療方法です。

がんが全身に転移していない場合に効果があります。

がんの病巣を切除する手術治療や、放射線を照射してがん細胞を攻撃する放射線治療が局所療法に含まれます。

全身療法(抗がん剤治療)

抗がん剤やホルモン剤を投与して治療する方法です。

抗がん剤を投与すると、血液の循環で全身のがん細胞にいきわたり、がん細胞を破壊します。

ただし、正常な細胞にもダメージを与えてしまい、副作用が起きることもあります。

抗がん剤治療のメリット、デメリット

抗がん剤治療のメリット

1.転移・再発予防効果

抗がん剤が全身のがんに働きかけ、さまざまな場所に潜んでいる初期のがん細胞に効果があります。

その結果、転移や再発を抑える効果が期待できます。

2.手術治療や放射線治療の補助療法に効果的

がんの発症部位が限定的な場合は、手術や放射線で効果的な治療が可能です。

手術治療や放射線治療が難しいがんの場合には、抗がん剤治療でがんを小さくすると、手術治療や放射線治療が可能になる場合があります。

つまり、これらを組み合わせることで、より治療効果を上げることができるのです。

3.通院治療も可能

抗がん剤治療では食欲不振、倦怠感、吐き気などの副作用が起きるため従来は通院治療が難しかったのですが、副作用を抑える薬が開発されたことによって通院治療も可能になってきました。

ただし、すべての人が抗がん剤治療で通院治療できるわけではないため、この点がデメリットになります。

抗がん剤治療のデメリット

1.抗がん剤治療の効果が消失

抗がん剤治療は、がん細胞を一気に取り除く手術や放射線で集中的にがん細胞を破壊する治療法ではないため、治療に時間が長くかかります。

治療が長くなることで、がん細胞に対して抗がん剤が効きにくくなってしまいます。(薬剤耐性)

2.抗がん剤治療による副作用

近年は副作用を抑える薬が開発されて通院治療が可能になってきていますが、抗がん剤治療は正常な細胞にも悪影響を与えるため、副作用が完全になくなることがありません。

3.新たながんが生まれる可能性

抗がん剤治療によって、正常な細胞ががん細胞に変化するリスクがあります。

抗がん剤投与によりがんが発症することは二次性発がんと呼ばれます。

抗がん剤治療の費用と費用負担限度額

抗がん剤治療の費用

抗がん剤による治療費は治療目的、がんの種類、がんの進行度(ステージ)、抗がん剤治療で使用する抗がん剤の組み合わせ、患者の体格などによって大きく異なります。

また、抗がん剤の種類によっても変わりますが、抗がん剤治療は投薬期間と休養期間がワンセット(1クール)になって数週間をワンセット(1コース)として行われます。

これが長期間続くのか短期間で終わるのかは、がんの症状や患者ごとでさまざまです。

そのため抗がん剤による治療費は、一概にいくらかかるとはいえません。

例えば、胃がんの場合で数万円から80万円程度です。

ただし、治療が繰り返されると、その数倍〜数十倍の費用がかかります。

その他にも入院することになれば差額ベッド代や食事費などがかかります。

費用負担限度額

保険診療の費用は70歳未満の成人であれば3割を負担します。

しかし、保険診療にならない「先進医療」による治療費用、差額ベッド代などは全額自己負担です。

高額療養費制度の利用で負担が軽減

高額療養費制度とは

高額療養費制度は、1日から末日までの同一の月に発生した保険診療費の自己負担分が一定の金額(自己負担限度額)を超える高額になったときに払い戻しを受けられる制度のことです。

ただし、保険外診療で発生した医療費は対象外です。

なお、1年以内に3回限度額を超え利用していると4回目から限度額が引き下げられます。

自己負担限度額

自己負担限度額は年齢(70歳未満、70歳以上75歳未満、75歳以上)や収入額によって細かく定められています。

例えば70歳未満であれば、24,600円から140,100円までの5段階に分かれています。

保険に加入しないで抗がん剤治療を受けると費用はいくら?

抗がん剤治療の大体の費用や、公的医療保険制度によって負担の軽減が可能ということがわかったと思います。

ここからは事例をもとに、保険に加入せずに抗がん剤治療を受けた場合の、実際の費用を算出していきます。

今回の事例では、年齢30歳、年収が370万円〜770万円の方を例とします。

事例:1ヶ月間入院をしながら抗がん剤治療(アクプラの投薬)を続けた場合

※アクプラは1度の投薬で100mgを投与し、4週間の休薬を行うとする

1ヶ月間入院をしながら抗がん剤治療(アクプラの投薬)を続けた場合
抗がん剤の費用13,480円(3割負担)
入院費用 差額ベッド代(2人部屋に入った場合):3,119円 × 30(日) = 93,570円
食事代(厚生労働省が定める標準負担額):460円 × 30(日) × 3(食) = 41,400円
総費用13,480円 + 93,570円 + 41,400円 = 148,450円

この金額に高額療養費制度を適応すると、自己負担額は78,915円となります。

実際に入院する場合には、これらの他に、検査代や日用品代などもかかってくるためさらに費用負担は増えると思われます。

高額療養費制度の影響で、負担は大きく軽減されましたが、それでも1ヶ月に約8万円が必要と考えると簡単に支払える金額ではありません。

また、今回の事例では1ヶ月の入院でしたが、がんの進行度などによっては入院期間がさらに延びることも考えられます。

公的医療保険だけでは治療費の負担が大きく、がんに対する不安が残りますね。

公的健康保険でカバーできない抗がん剤治療費はがん保険でカバー

がんの治療は長期化することがあります。

さらに、長期化して仕事を休むことになると収入が減少し、医療費が家計に与える負担が大きくなる可能性が出てきます。

また、入院が長期化すると医療費だけでなく、差額ベッド代や食費なども家計に重くのしかかってくるかもしれません。

これらに備えるには、がんの治療の補償が大きいがん保険でリスクを減らすことが必要です。

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