男性の2倍なりやすいってホント?知っておきたい女性のうつ病

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女性は男性に比べてうつ病になりやすいといわれています。一般的に、女性が鬱になりやすい要因としては、もともとセロトニン(不快感を抑え、気分を明るくするホルモン)の分泌量が男性よりも少なく、さらに月経時期にはセロトニンが減少することが大きいとされています。それに加えて、結婚、出産といったライフスタイルの変化やストレスによるホルモンバランスの乱れなど、男性より心のバランスが崩れやすくなる要因が多いためでしょう。でも、うつ病とはそもそもどんな病気なのでしょうか? 症状や傾向をご紹介します

うつ病ってどんな病気なの?

厚生労働省の調査によれば、近年うつ病などの気分障害を患っている人の数は約100万人前後。ストレス社会のなかで増加傾向にあります。

うつ病の症状として知られているものは以下の通りです。

うつ病の症状(一例)

  • やる気がでない
  • 集中できない
  • 憂うつ感、気分の落ち込み
  • 不安・焦燥感

これまでは前向きに取り組めていたことに対してもやる気がなくなってしまい、仕事の効率が極端に下がる、必要以上に不安感や孤独感に襲われてしまう、といったこともあります。

また、体の変調として、

  • 全身のだるさ
  • 不眠
  • 頭痛・肩こり
  • 胃の不調、食欲不振
  • 体重の減少

などを訴える人もいるようです。症状の出方は人それぞれ異なりますので、いくつか当てはまるものがあれば、早めに受診しておきましょう。

うつは女性のほうがなりやすい?

うつ病は女性のほうが男性の約2倍なりやすい、ともいわれています。では、なぜ女性のほうがなりやすいのでしょうか?

うつ病の原因は、実はまだはっきりとはわかっていません。神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが減少することが関係しているのでは、とも言われていますが、何らかのストレスがきっかけで発症するケースが多いようです。

女性は特に結婚・妊娠・出産などを機にライフスタイルが変わることが多く、そのたびにストレスが多方面からかかってしまうことも。ストレス要因が多ければ多いほど、当然うつ病になるリスクは高まります。

たとえば、独身のころは仕事での悩みや不満、パートナーとの関係。結婚すると、家事の負担や、親戚づき合い。妊娠、出産をすると、体調の変化、ハードなワーキングマザー生活、育児の悩み、ママ友とのつき合いなど、環境の変化によって、精神的にかかる負担が増す人もいるでしょう。

なお、30代後半ごろにさしかかると、女性ホルモンが減り、なかには体調に異変を感じる人もいます。そういった面からみても注意しておきたいところです。

20~30代女性に増えている「非定型うつ病」

実は、うつ病を発症した20代~30代の女性の多くは「非定型うつ病」にかかっていると言われています。これは、一般的な「うつ病(定型うつ病)」とは症状が大きく異なるそうです。はじめにご紹介した「うつ病の症状」とは真逆の部分もありますので、見ていきましょう。

「非定型うつ病」の症状(一例)

  • 定型うつ病と同様にやる気がでない、気分が落ち込むといった症状があるが、楽しいことがあれば気分が盛り上がる
  • 定型うつ病は比較的朝方に気分が落ち込みやすいのに対し、非定型うつ病は夕方から調子が悪くなるケースが多い
  • 睡眠時間を十分にとっているのに、日中も眠気に襲われる。10時間以上睡眠をとる人も多い
  • 食欲は低下せず、むしろ増す。体重も増加する
  • イライラして落ち着きがなくなる。ささいなことがきっかけで、衝動的に友達や同僚に感情をぶつけてしまうことも

非定型うつ病は、定型うつ病とは症状が異なるため、気づくのが難しいこともあるようです。ライフスタイルが変化することが多い20代~30代の女性は特に注意しましょう。少しでも「おや?」と心や体に異変を感じた時は、専門医に相談してください。似たような症状に思えても、その先の対処法はそれぞれが抱えている問題や生活環境によって変わります。信頼できる主治医をみつけられると安心ですね。

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